市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/06/02 15:085日のトルコCPIに注目! トルコリラが反応する可能性あり

[レビュー]

2日東京時間の外国為替市場では、円が軟調に推移。一時、米ドル/円は111.67円、豪ドル/円は82.49円、NZドル/円は78.98円へと上昇しました。日経平均の上昇を背景に、円売り圧力が強まりました。

日経平均の終値は前日比317.25円高の20,177.28円でした。昨日(1日)の米国株の上昇を好感し、終値で2015年8月19日(20,222.63円)以来、約1年10か月ぶりの高値を記録。一時は、20,239.81円まで上昇する場面がありました。


[これからの展開]

日本時間5日(月)午後4時、トルコの5月CPI(消費者物価指数)が発表されます。その結果にトルコリラが反応する可能性があります。

前回4月のCPIは前年比+11.87%と、2008年10月以来の強い伸びを記録。TCMB(トルコ中央銀行)のインフレ目標(+5%、その±2%が許容範囲)を大幅に上回りました。食料品価格の上昇やトルコリラ安がCPI上昇率を押し上げました。

CPI上昇率の加速は、TCMBに対する利上げ圧力への増大へとつながります。TCMBは今年1月、3月、4月の直近3会合連続で事実上の政策金利となっている “後期流動性貸出金利”を引き上げました。

ただし、市場ではTCMBがインフレ対応で利上げを継続するのは難しくなりつつあるとの見方もあります。景気低迷やエルドアン大統領らの利下げ圧力のほか、商業銀行の借り入れコストが今年1月後半以降に大幅に上昇したためです。1月前半に8%台前半だった商業銀行の借り入れコスト平均は、足もと12%前後で推移しています。

インフレ対応の利上げが難しいとの見方がある中での CPI上昇率の加速は、トルコリラにとってプラス材料と市場でみなされない可能性もあります。トルコリラにとっては、CPI上昇率が鈍化した方がプラスかもしれません。


出所:Bloombergより作成

(シニアアナリスト 八代和也)

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