市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/05/26 15:15世論調査で英ポンドが下落。原油価格が豪ドルに下押し圧力を加える可能性も!?

[レビュー]

26日東京時間の外国為替市場では、円が堅調に推移。一時、米ドル/円は111.40円、豪ドル/円は82.81円、NZドル/円は78.18円へと下落しました。日経平均の下落が、円の支援材料となりました。日経平均の終値は、前日終値比126.29円安の19,686.84円でした。

英ポンドは軟調。英ポンド/円は一時143.45円へと下落しました。英総選挙を6月8日に控え、ユーガブによる世論調査で与党・保守党と最大野党・労働党の支持率の差が前回調査時の9%から5%へと縮小したことで、英ポンドに下落圧力が加わりました。


[これからの展開]

OPEC(石油輸出国機構)は昨日(25日)の定例総会で、非加盟国との原油の協調減産を来年3月まで9か月延長することで合意。OPEC総会後、原油価格の代表的な指標である米原油先物が下落しました。原油価格が下落した要因として、協調減産の9か月延長は事前に予想されていたことや、サウジアラビアが一段の減産に否定的な見解を示したことなどが挙げられます。米国のシェールオイルの増産を背景に、市場ではOPEC加盟国と非加盟国の協調減産延長の効果は限定的との見方もあります。原油価格は軟調に推移する可能性があります。

豪ドルは、豪州の主力輸出品である鉄鉱石の下落が重しとなってきました。鉄鉱石に加えて、原油の価格が下落して資源価格の軟調が鮮明となれば、豪ドルに下押し圧力が加わりやすくなる可能性があります。

SARB(南アフリカ準備銀行)は25日、政策金利を7.00%に据え置くことを決定。会合では、6名の政策メンバーのうち、5名が据え置き、1名が0.25%の利下げを主張しました。

SARBのクガニャゴ総裁は会合後の会見で、政策金利について「現時点で適切」と述べる一方、「CPI上昇率が持続的に目標範囲内に収まるならば利下げは可能だ」と語りました。

市場では、景気低迷を背景にSARBが来年にも利下げに転じるとの観測があります。クガニャゴ総裁の会見では利下げの可能性に言及されたものの、それが近い将来であることが示唆されませんでした。早期利下げ観測を高めるものではなく、南アフリカランドにとってそれほどマイナス材料にはならないかもしれません。

(アナリスト 八代和也)

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