市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/05/24 13:26中国の格下げで豪ドルが下落。NZドル/米ドルの上値のポイントは!?

[レビュー]

24日東京時間の外国為替市場は、豪ドルが弱含み。一時、豪ドル/円は83.30円近辺、豪ドル/米ドルは0.74米ドル台半ばへと下落しました。中国の格下げが重しとなりました。格付け会社のムーディーズは、中国の国債の格付けを「Aa3」から「A1」へと1段階引き下げると発表。格下げの理由を、経済成長の鈍化や債務の増大により、中国の財政面の強さが弱まるとの見通しを反映したと説明しました。格付け見通しは従来の「ネガティブ」から「安定的」へと変更しました。


[これからの展開]

NZドル/米ドルが昨日(23日)、一時0.7044米ドルへと上昇し、4月20日以来、約1か月ぶりの高値をつけました。

NZドル/米ドルは5月11日に一時0.6818米ドルへと下落した後、反発傾向にあります。その背景には、米国の政局の不透明感(米ドルのマイナス要因)のほか、乳製品価格の上昇や、NZ政府が25日に発表する2017/18年度予算案でインフラへの投資に重点が置かれるとの期待感(いずれもNZドルのプラス要因)があるようです。乳製品国際価格の指標であるGDT価格指数は5月16日のオークションで、2014年6月以来、2年11か月ぶりの高水準となりました。乳製品はNZ最大の輸出品です。

日足チャートをみると、NZドル/米ドルは0.71米ドル近辺が上値のポイントとなりそうです。0.70米ドル台は、今年3月以降の反発局面で何度か上値を抑えられた水準であり、0.71米ドル台には200日移動平均線(MA)が位置しているためです。200日MAは5月24日時点で0.7110米ドルにあります。0.71米ドルより上の水準で定着できれば、テクニカル面から上昇圧力が加わる可能性があります。

NZドル/米ドル(日足、2017/1/5〜)

(出所:M2JFXチャート)

(アナリスト 八代和也)

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