市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/05/22 14:53南アフリカランドは25日のSARB政策金利発表が材料になりそう。注目点は!?

[レビュー]

22日東京時間の外国為替市場では、米ドルが強含み。一時、米ドル/円は111.57円へと上昇し、ユーロ/ドルは1.1180米ドル、豪ドル/米ドルは0.7436米ドルへと下落しました。先週金曜日(19日)の米ドル売りの反動と考えられます。

北朝鮮が昨日(21日)、弾道ミサイル1発を発射したものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

今週木曜日(25日)、SARB(南アフリカ準備銀行)が政策金利を発表します。クガニャゴ総裁の会見を含めて、南アフリカランドが反応する可能性があり、注目です。

政策金利は現行の7.00%に据え置かれる可能性が大。そのため、市場の関心はSARBの先行きの金融政策へと移りつつあります。

南アフリカの3月のCPI(消費者物価指数)は前年比+6.1%と、SARBのインフレ目標の上限である+6%を上回りました。4月分は24日に発表されます。

一方で、経済の低迷や、SARBがCPI上昇率の鈍化を予想していることで、市場では利下げ観測があります。それに対して、SARBのクガニャゴ総裁は5月4日、「(2014年に開始した)SARBの利上げサイクルは終わりに近づいている可能性がある」との見解を示しつつも、利下げ観測について「先走りしている」と指摘。「利上げサイクルの終了は、利下げの始まりを意味しない」と強調しました。

SARBの金融政策の先行きを探るうえで、クガニャゴ総裁の会見に注目です。会見では、6人の政策メンバーの会合における主張(「据え置き」「利下げ」「利上げ」)や、インフレへの評価が焦点になりそうです。前回3月の会合では、6名のメンバーのなかで1名が“0.25%の利下げ”を主張しました(残りの5名は“据え置き”)。利下げを主張したメンバーが増えるなど、SARBが利下げに傾きつつあるとの印象を与えれば、市場では早期利下げ観測が高まるとみられます。その場合、ランドにとってマイナス材料と考えられます。一方、クガニャゴ総裁の会見が将来の利下げを示唆する内容でなければ、利下げ観測が後退しそうです。ランドにとってプラス材料と考えられます。

(アナリスト 八代和也)

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