市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/05/18 14:17豪雇用統計の結果を受けて豪ドル上昇

18日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが堅調。豪州の4月雇用統計の結果を受けて豪ドル/米ドルは0.74ドル台後半、豪ドル/円は82円台後半へと上昇しました。

円高の進行も一服。米政治への不透明感からリスク回避の流れが強まっていましたが、東京時間の外国為替市場で米ドル/円は一時111円台まで上昇しました。本日発表された日本の第1四半期(1-3月期)実質GDPが前期比年率+2.2%と、市場予想(同+1.7%)を大きく上回ったことも米ドル/円のサポート要因になりました。

[これからの展開]

本日、豪州の4月雇用統計が発表されました。失業率は3月の5.9%から5.7%へ改善。労働者数も+3万7400人と市場予想(+5000人)を上回り、豪ドルのサポート材料となりました。

一方で、その内容は豪ドルの中長期的な支援材料としてはやや力強さに欠けるものでした。雇用者数は市場予想を上回りましたが3月の+6万人から伸びが鈍化しました。また、パートタイム労働者が前月比4万9000人増加した一方で、フルタイム労働者は1万1600人の減少。パートタイム労働者の増加が雇用統計の改善に寄与しました。

16日のRBA(豪準備銀行)金融政策会合の議事録(5/2開催分)では、労働市場が先行きの金融政策の動向のカギとして示されました。RBAは「労働市場の状況が改善し、鉱業投資の低迷や交易条件の調整が終わるとともに、賃金の伸びは徐々に高まると予想される」との見解を示しています。

※RBA議事録については16日の「オセアニア・レポート」をご参照ください

賃金が上昇し、RBAが利上げを検討し始めるためには、労働市場では、失業率の低下に加えてフルタイム労働者の安定した増加も必要になりそうです。豪州の雇用統計、特に雇用者数の変化は振れが大きいことに留意する必要はありますが、引き続き豪州の労働市場を注視する必要がありそうです。

(市場調査部 根岸慎太郎)

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