市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/05/11 15:29RBNZが政策金利の長期間据え置きを示唆し、NZドルが下落

[レビュー]

11日東京時間の外国為替市場では、NZドルが下落。一時、NZドル/円は77.87円、NZドル/米ドルは0.6818米ドルへと値を下げました。RBNZ(NZ準備銀行)が政策金利を長期間据え置くことを示唆したことが背景です。

加ドルも軟調。加ドル/円は一時83.03円へと下落しました。格付け会社のムーディーズがカナダの主要6銀行の格付けを引き下げたことで、加ドルに下落圧力が加わりました。


[これからの展開]

RBNZは本日(11日)、政策金利を過去最低の1.75%に据え置くことを決定しました。

声明では、「1-3月期の総合インフレ率の加速は、ガソリンや食料品の価格上昇が主な要因であり、それらの影響は一時的なもの」と指摘。「総合インフレ率は、中期的に目標レンジの中央値になる」との見解が示されました。NZの1-3月期CPI(消費者物価指数)は前年比+2.2%と、昨年10-12月期の+1.3%から加速。RBNZの2月時点の見通しである+1.5%を上回り、インフレ目標(+1〜3%)の中央値である+2%を5年半ぶりに超えました。

RBNZは今回、金融政策報告を公表。CPI上昇率は2018年1-3月期に前年比+1.1%へと鈍化した後、2019年4-6月期に+2.0%へ加速すると予想しました。OCR(オフィシャル・キャッシュ・レート、政策金利)見通しは前回2月から変化なし。2019年4-6月期まで平均1.8%に維持された後、2019年7-9月期に平均1.9%へと上昇するとの見通しが示されました。RBNZの現在の政策金利は1.75%。OCR見通しをみると、RBNZは今後2年間の政策金利据え置きを想定しているようです。

市場では、RBNZが来年2月にも利上げに転じるとの見方が強まっていました。今回の金融政策報告で想定される利上げ時期が前回2月から変わらなかったことで、早期利上げ観測は後退しました。NZドルは目先、上値が重い展開になる可能性があります。

(アナリスト 八代和也)

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