市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/05/10 13:5011日朝、RBNZが政策金利を発表。NZドルが反応する可能性があり注目!!

[レビュー]

10日東京時間の外国為替市場では、円が強含み。一時、米ドル/円は113.63円、ユーロ/円は123.75円、豪ドル/円は83.45円、NZドル/円は78.36円へと下落しました。北朝鮮情勢をめぐる懸念を背景に、リスク回避の動きがやや強まりました。北朝鮮の駐英大使は昨日(9日)、英メディアとのインタビューで6回目の核実験を計画していると述べました。


[これからの展開]

日本時間明日(11日)午前6時、RBNZ(NZ準備銀行)が政策金利を発表します。今回は政策金利に加えて、四半期に一度の金融政策報告が公表されて、ウィーラー総裁の会見が行われます。

政策金利は、現行の1.75%に据え置かれそうです。今年1-3月期のCPI(消費者物価指数)は前年比+2.2%と、昨年10-12月期の+1.3%から上昇率が加速。RBNZのインフレ目標(+1〜3%)の中央値である+2%を2011年7-9月期以来、5年半ぶりに超えました。ただし、CPI上昇率が2%に達したといっても今のところ1四半期のみです。昨年初めの原油安の影響がはく落したほか、食料品の価格上昇などの一時的要因が大きく、RBNZは上昇率が今後も2%以上に定着するのか、それとも一時的なものなのかどうかを見極めると考えられるためです。

政策金利が据え置かれた場合、金融政策報告におけるCPI上昇率やOCR(オフィシャル・キャッシュ・レート、政策金利)の見通しに注目です。RBNZは2月の金融政策報告で、CPI上昇率が2%に達するのは2019年4-6月期と予想。その見通しをもとに、2019年7-9月期の利上げを示唆しました(それまでは「据え置き」)。

CPI上昇率見通しは、おそらく2月時点から上方修正されるとみられます。その場合、想定される利上げ時期も前倒しされると考えられます。焦点は、利上げ時期がどの程度前倒しされるのか。市場では、来年2月にも利上げに転じるとの見方が強まっています。OIS(翌日物金利スワップ)が5月9日時点で織り込む、RBNZが年内に利上げを行う確率は34.6%。利上げの確率は来年2月までで66.2%へと上昇します。OISに基づけば、市場のメインシナリオは「来年2月に利上げ」であることが確認できます。

金融政策報告におけるOCR見通しが、市場の見方に近づくほど、早期利上げ観測が高まるとみられます。その場合、NZドルの支援材料となりそうです。一方、CPI上昇率やOCRの見通しが2月時点から大きな変化がなければ、早期利上げ観測が後退してNZドルには下落圧力が加わる可能性があります。

(アナリスト 八代和也)

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