市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/05/08 14:55NZドル/円は200日移動平均線の上で定着できるのかがポイント!?

[レビュー]

8日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが弱含み。一時、豪ドル/円は83.29円、豪ドル/米ドルは0.7387米ドルへと下落しました。軟調な鉄鉱石価格が引き続き、豪ドルの重しとなりました。鉄鉱石は豪州最大の輸出品で、全体の約2割を占めます。

ユーロも軟調。一時、ユーロ/円は123.41円、ユーロ/ドルは1.0956米ドルへと値を下げました。7日に行われたフランス大統領選挙決選投票では、マクロン氏が勝利。事前に予想された通りの結果となったことで、目先の材料出尽くし感から利益確定売り圧力がやや強まりました。


[これからの展開]

NZドル/円は4月12日に一時75.67円へと下落。約5か月ぶりの安値をつけました。その後反発し、足もとは77円台を中心とした値動きとなっています。NZドル/円が反発した背景には、北朝鮮情勢をめぐる懸念が緩和したことや、4月23日のフランス大統領選挙第1回投票を受けてリスク回避の動きが和らいだこと(いずれも円売り材料)が挙げられます。

NZドル/円は、200日移動平均線(MA)という、テクニカル的に重要なラインに差し掛かっています。NZドル/円は4月以降、200日MAで跳ね返される展開が続いた後、5月5日に上抜けました。このまま200日MAより上の水準で定着できれば、これまで上値抵抗線として機能していた200日MAが、今度は下値支持線として意識される可能性があります。その場合、テクニカル面から上昇圧力が強まるかもしれません。その場合の上値メドとして、3月10日高値の79.99円が挙げられます。200日MAは5月8日時点で77.75円に位置します。

今週は木曜日(11日)にRBNZ(NZ準備銀行)の政策金利発表があります。その結果にNZドル/円が影響を受ける可能性があります。

NZドル/円(日足、2016/12/19〜)

(出所:M2JFXチャート)

(アナリスト 八代和也)

---------------------------------------


※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

  • 2019.04.19 14:40 更新カナダドル/円:方向感の乏しい状況は変化するか!?【ポイント】・カナダドル/円は4月1日以降、83円台を中心に上下動を繰り返す・90日移動平均線がサポートラインとして機能する一方、200日移動平均線が上値を抑え…
  • 2019.04.18 15:20 更新豪ドル:豪失業率が若干上昇【ポイント】・雇用が堅調に増加する一方、3月の失業率は若干上昇・RBA(豪中銀)が重視する失業率の上昇は、利下げを促す要因となり得る・ただし、失業率は依然として…
  • 2019.04.17 15:30 更新RBNZ(NZ中銀)は5月にも利下げか【ポイント】・1-3月期CPI上昇率はRBNZの見通しを下回る。RBNZが5月に利下げを行う可能性が高まった・企業信頼感指数(4/30)や雇用統計(5/1)が軟…
  • 2019.04.16 15:28 更新RBA議事録:利下げの可能性に言及。その条件も明示【ポイント】・RBA(豪中銀)議事録は、利上げの確率は低いと指摘・“インフレ率が低水準にとどまり、失業率が上昇を続ければ”、利下げが適切になる可能性も・18日の…
  • 2019.04.15 13:43 更新豪ドル:文言変更の理由は!? 16日のRBA議事録に注目【ポイント】・16日のRBA(豪中銀)議事録では、声明の文言変更の理由が明らかになるか!?・政策スタンスのシフトが明確に示されなければ、豪ドルの上昇材料になりそ…

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ