市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/04/25 15:1526日にTCMB(トルコ中銀)が政策金利を発表。トルコリラが反応する可能性も!?

[レビュー]

25日東京時間の外国為替市場では、円が弱含み。一時、米ドル/円は110.12円、ユーロ/円は119.62円へと上昇しました。北朝鮮が大規模な砲撃演習を実施したと伝わったものの、警戒されていた核実験やミサイルの発射が行われていないことで、北朝鮮情勢をめぐる懸念が幾分和らぎました。

豪ドル/円や豪ドル/米ドルは、小動き。おおむね昨日(24日)のNY終値水準での“もみ合い”となりました。

NZドル/米ドルは、特に材料が見当たらないなか、一時0.6985米ドルへと下落しました。


[これからの展開]

北朝鮮情勢には引き続き注意が必要です。何かニュースが出てくれば、為替市場が反応する可能性があります。

明日(26日)、TCMB(トルコ中央銀行)が政策金利を発表します。

TCMBはインフレ見通しの悪化を抑えることを理由に、前回3月の会合で後期流動性貸出金利を引き上げました。3つの主要政策金利(1週間物レポ金利、翌日物貸出金利、翌日物借入金利)は据え置いたものの、TCMBは1月半ば以降、短期市場金利を後期流動性貸出金利近辺へと誘導しているため、事実上の利上げと言えます。

前回会合後に発表された、トルコの3月CPI(消費者物価指数)は前年比+11.29%と、2月の+10.13%から上昇率が加速。2008年10月以来、8年5か月ぶりの強い伸びとなりました。

TCMBのチェティンカヤ総裁は4月20日、「(トルコリラ安や原油高などの)コスト押し上げ要因のタイムラグの影響がインフレを短期的に高水準に維持するだろう」と指摘。「インフレ見通しが著しく改善されるまで金融政策の引き締めスタンスを維持する」と表明しました。

一方で、エルドアン大統領や政府高官は、TCMBに対して繰り返し利下げを要求しています。

短期市場金利(翌日物銀行間金利)は足もと12%前後で推移し、今年1月初めの8.5%から大幅に上昇しました。市場では、景気が低迷するなかでTCMBが利上げを行うのは難しくなりつつあるとの見方もあります。

インフレ圧力と、利下げ圧力&景気低迷の板挟みの中で、TCMBが26日の会合でどのような判断を下すのかに注目です。市場では、3つの政策金利はすべて据え置かれるとの見方が有力。一方で、後期流動性貸出金利は、「据え置き」と「利上げ」で見方が割れており、利上げの中でも、幅が「0.25%」「0.50%」「0.75%」と分かれています。そのため、いずれの結果になってもトルコリラが反応する可能性があります。

3つの主要政策金利に加えて、後期流動性貸出金利が据え置かれた場合、トルコリラが下落するとみられます。一方、3つの主要政策金利が据え置かれたとしても、後期流動性貸出金利が引き上げられた場合、トルコリラが上昇しそうです。ただし、引き上げ幅が不十分と市場が受け止めれば、トルコリラの上昇は続かない可能性もあります。

(アナリスト 八代和也)

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