市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/04/20 14:02CPIを受けてNZドルが上昇。RBNZ利上げ観測がNZドルを下支えしそう

[レビュー]

20日東京時間の外国為替市場では、NZドルが上昇。一時、NZドル/円は76.68円、NZドル/米ドルは0.7039米ドルへと上昇しました。NZの1-3月期CPI(消費者物価指数)が前年比+2.2%と、市場予想の+2.0%を上回ったことが、NZドルの支援材料となりました。


[これからの展開]

本日(20日)、NZの1-3月期のCPIが発表されました。結果は前年比+2.2%と、昨年10-12月期の+1.3%から上昇率が加速し、2011年7-9月期以来の強い伸びを記録。RBNZ(NZ準備銀行)のインフレ目標(+1〜3%)の中央値である+2%を超えました。中央値を超えたのは、2011年7-9月期以来、5年半ぶりです。食料品の上昇のほか、タバコ税の引き上げがCPIを押し上げました。

RBNZは2月の金融政策報告で、CPI上昇率が2%に達するのは2019年4-6月期と予想。その見通しをもとに、2019年7-9月期の利上げを示唆しました(それまでは「据え置き」)。なお、1-3月期の上昇率は+1.5%と予想していました。

CPI上昇率は、RBNZの見通しよりも2年以上早く2%に到達しました。ただし、2%に達したといっても今のところ1四半期のみです。昨年初めの原油安の影響がはく落したほか、食料品の価格上昇などの一時的要因が大きく、RBNZは上昇率が今後も2%以上に定着するのか、それとも一時的なものなのかどうかを見極めると考えられます。RBNZがただちに利上げに動く可能性は低そうです。

それでも、市場では今回のCPIを受けてRBNZの利上げ観測が強まりました。そのことは、NZドルにとってプラス材料です。目先、NZドル/円は77円台半ば、NZドル/米ドルは0.7088米ドルを目指す可能性があります。77円台半ばは200日移動平均線が位置し、0.7088米ドルは3月21日高値です。


(出所:Bloombergより作成)

(アナリスト 八代和也)

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