市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/04/13 14:18豪雇用統計は良好な結果、豪ドルが急伸

[レビュー]

13日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが上昇。一時、豪ドル/円は82円台半ば、豪ドル/米ドルは0.75米ドル台後半へと上昇しました。豪州の3月雇用統計が、豪ドルを押し上げました。

NZドルは底堅い展開。一時、NZドル/円は76.10円台、NZドル/米ドルは0.70米ドルちょうど近辺へと上昇しました。豪ドルの上昇につれました。


[これからの展開]

豪州の3月雇用統計は、雇用者数が前月比6.09万人増、失業率が5.9%となりました。雇用者数は、市場予想(2.00万人増)を上回り、2015年10月以来の大幅増。失業率は予想(5.9%)通りでした。

雇用者数の内訳をみると、パートタイムが1.36万人減少した一方、フルタイムが7.45万人増加しました。フルタイムの伸びは、1987年12月以来の大きさでした。

失業率は2月から横ばいと、2016年1月以来の水準に高止まりしたものの、労働参加率が2月の64.6%から64.8%へと上昇しました。労働参加率の上昇によって、失業率の改善(低下)が抑えられたとみることもできます。

前回2月の雇用者数が0.64万人減から0.28万人増へと修正されたことを含めて、今回の雇用統計は良好な結果と言えそうです。

RBA(豪準備銀行)は、労働市場を注視する姿勢を示しています。ロウ総裁は2月の議会証言で、「労働市場が減速する場合は対応(=利下げ?)が必要になる」と発言。4月4日の政策会合時の声明では、「労働市場の状況を示す一部指標が最近軟化した」との見解を示し、「特に、失業率が若干上昇し、雇用の伸びは控えめだ」と指摘しました。

市場では、RBAは政策金利を当面据え置くとの見方が有力。一方で利下げや利上げ観測もあり、先行きの金融政策についてやや見方が割れています。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)では、昨日(12日)時点で、今年10月までRBAが政策金利を据え置く確率が51.8%、利下げの確率が35.4%、利上げの確率が12.8%織り込まれていました。

今回の雇用統計を見る限り、利下げが必要な状況ではないと考えられます。雇用統計を受けて、利下げ観測が後退するとみられます。利下げ観測の後退は、豪ドルにとってプラス材料です。

(アナリスト 八代和也)

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