市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/04/11 14:09鉄鉱石価格の下落が豪ドルの重石に。北朝鮮やシリア情勢にも注意が必要

[レビュー]

11日東京時間の外国為替市場では、円が強含み。一時、米ドル/円は110.59円、豪ドル/円は82.88円、NZドル/円は76.79円へと下落しました。北朝鮮情勢をめぐる不透明感を背景に、円買い圧力がやや強まりました。北朝鮮は本日(11日)、日本の国会に相当する最高人民会議を開催します。


[これからの展開]

豪ドルが軟調に推移しています。足もとで、豪ドル/円は約4か月半、豪ドル/米ドルは約3か月ぶりの安値圏にあります。

豪ドルが軟調な背景には、豪州の主力輸出品である鉄鉱石の価格下落が挙げられます。中国の青島に荷揚げされる鉄鉱石(鉄分62%)価格 は今年2月、一時1トン=95ドル近くへと上昇。2年半ぶりの高値をつけました。その後は下落へと転じ、足もとで1トン=75ドル前後で推移。2月のピークからの下落率は、約2割に達しました。鉄鉱石価格の下落は、中国の需要が減少することへの懸念が背景にあるようです。鉄鉱石価格がさらに下落すれば、豪ドルに下押し圧力が加わる可能性があります。

北朝鮮やシリアの情勢にも注意が必要です。情勢が緊迫化すれば、リスク回避の動きによって円買いとなり、豪ドル/円は下落する可能性があります。
 

※鉄鉱石価格=中国の青島に荷揚げされる鉄鉱石(鉄分62%)
(出所:Bloombergより作成)

(アナリスト 八代和也)

----------------------------------------


※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ