市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/04/07 15:47米国のミサイル発射報道で米ドル/円やクロス円が下落。シリア情勢に注意が必要

[レビュー]

7日東京時間の外国為替市場では、円が強含み。一時、米ドル/円は110.14円、豪ドル/円は82.78円、NZドル/円は76.65円へと下落しました。米軍がシリアで巡航ミサイルを発射したとの報道を受けて、リスク回避の動きが強まったことが、円の支援材料となりました。


[これからの展開]

日本時間本日(7日)午前、米軍がシリアのアサド政権の空軍基地に向けて、巡航ミサイルを発射しました。アサド政権は国際的に禁止されている化学兵器を4日の空爆で使用した疑いがあり、その制裁措置です。

米国のシリアへの攻撃が一時的なものに終わるのかどうか不透明な部分があります。アサド政権を支援しているロシアの出方も現時点(15時30分)で不明です。シリアをめぐるニュースに注意が必要です。シリア情勢が緊迫化すれば、リスク回避の動き(円買い?)が一段と強まる可能性があります。トルコはシリアの隣国です。地政学リスクからトルコリラに下落圧力が加わる可能性もあります。

本日(7日)、米中首脳会談(2日目)が行われ、米国の3月雇用統計が発表されます。その内容次第では、為替市場が反応する可能性もあります。シリア情勢とともに目を向ける必要がありそうです。雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数(NFP)が前月比18.0万人増、失業率が4.7%。5日に発表されたADP雇用統計が前月比26.3万人増と、予想(18.5万人増)を大きく上回ったため、NFPの予想も足もとで若干上方修正されています。

(アナリスト 八代和也)

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