市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/03/28 14:51豪ドル/円が約3か月ぶりの安値圏。下値メドは!?

[レビュー]

28日東京時間の外国為替市場は、落ち着いた展開。米ドル/円やクロス円は、おおむね昨日(27日)のNY終値水準での“もみ合い”となりました。日経平均は上昇したものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

豪ドル/円は昨日(27日)、一時83.87円へと下落。昨年12月29日以来、約3か月ぶりの安値をつけました。米国のオバマケア(医療保険制度改革)改廃案の不透明感からリスク回避の動きが強まったことに加え、豪州の主力輸出品である鉄鉱石の価格下落が、足もとの豪ドル/円の下落の背景として挙げられます。

中国の青島に荷揚げされる鉄鉱石(鉄分62%)は、中国の輸入増などを背景に今年2月21日に一時1トン=94ドル台へと上昇し、約2年半ぶりの高値を記録しました。その後、供給過剰懸念が浮上したことで鉄鉱石価格は反落。足もとで1トン=81ドル台と、今年2月初め以来の安値圏にあります。

今週は、豪州の主要経済指標の発表がありません。日本の2月CPI(消費者物価指数)や鉱工業生産が発表されるものの、相場材料としてはやや力不足の感があります。豪ドル/円は引き続き、トランプ大統領の政策をめぐる思惑や鉄鉱石など資源価格の動向に影響を受けやすい地合いになりそうです。

豪ドル/円は、昨年12月下旬の安値である83.70円近辺でいったん下げ止まりました。ただ、その水準を下回れば、テクニカル面から下落圧力が加わる可能性があります。その場合、下値メドとして81円台半ばが挙げられます。81円台半ばには200日移動平均線が位置し、また昨年5月〜11月半ばにかけて“もみ合った”時のレンジ(下のチャートの赤枠部分)上限でもあります。200日移動平均線は3月28日時点で81.63円に位置します。

豪ドル/円(日足、2016/2/1〜)

(出所:M2JFXチャート)

(アナリスト 八代和也)

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ