市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/03/23 15:10RBNZは政策金利を据え置き。オバマケア改廃法案をめぐるニュースに注意が必要か

[レビュー]

23日東京時間の外国為替市場では、円が弱含み。一時、米ドル/円は111.56円、豪ドル/円は85.47円、NZドル/円は78.48円へと上昇しました。米国の医療保険制度(オバマケア)改廃法案の採決を控え、ポジション調整とみられます。


[これからの展開]

RBNZは本日(23日)、政策金利を過去最低の1.75%に据え置くことを決定しました。

声明では、「NZの昨年10-12月期のGDP成長率は予想よりも弱かった」としたものの、「一時的な要因によるもの」と分析。「現在の緩和的な金融政策や力強い人口増加、家計消費や建設活動の増加に支えられて、成長見通しは依然として明るい」としました。一方で、「乳製品価格が最近のオークションにおいてボラタイルであり、今後の成り行きに不確実性が残る」と指摘しました。なお、NZの10-12月期GDPは前期比+0.4%(3月16日発表)。RBNZは2月の金融政策報告で+1.0%と予想していました。豪雨によって乳製品の生産や輸出が減少したことが響きました。

国内のインフレに関しては、「全体のCPI(消費者物価指数)は今後12か月間、最近の食品および輸入価格の動向による一時的な影響で変動しやすいが、中期的には目標の中央値(+2%)に戻る」との見方を示しました。

NZドルについては、「TWI(貿易加重指数)は、乳製品価格の下落や金利差の縮小に応じて2月から4%下落した」と指摘。「これは心強い動き」とNZドルの下落を歓迎しつつ、「よりバランスの取れた成長を達成するためには、(NZドルの)さらなる下落が必要だ」と強調しました。

金融政策に関しては、「かなりの期間、緩和的になる」と改めて表明。「とりわけ国際的な見通しに多くの不確実性が残っており、それに応じて政策の調整が必要になる可能性がある」とし、引き続き、追加利下げに含みを残しました。

今回の声明をみると、RBNZはNZの経済やインフレに関する見方を前回2月からほとんど変えていないようです。金融政策に関する文言も前回と全く同じでした。そのため、声明は市場であまり材料視されませんでした。

本日は、米下院で医療保険制度(オバマケア)の改廃法案の採決が行われる予定です。法案の議会通過は微妙な情勢とみられています。採決結果を含めて改廃法案をめぐるニュースに為替市場が敏感に反応する可能性があり、注意が必要です。

(アナリスト 八代和也)

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