市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/03/22 13:28RBNZは政策金利を据え置きか。声明にNZドルが反応する可能性も!?

[レビュー]

22日東京時間の外国為替市場では、円が強含み。一時、米ドル/円は111.40円、豪ドル/円は85.33円、NZドル/円は78.23円へと下落しました。日経平均が一時、前日終値比400円を超える下落。株安を背景に、円買い圧力が強まりました。

日銀の布野審議委員が講演で、日銀の長短金利操作目標の引き上げに慎重な姿勢を示したものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。布野委員は、市場では日銀が近い将来に長期金利操作目標の引き上げを検討するとの観測があると指摘。そのうえで、「現在の経済・物価・金融情勢を踏まえると、強力な金融緩和をしっかりと推進していくことが重要」と述べました。


[これからの展開]

日本時間23日(木)午前5時、RBNZ(NZ準備銀行)が政策金利を発表します。RBNZは前回2月9日の会合で政策金利を過去最低の1.75%に据え置く一方、声明や金融政策報告で政策金利を長期間据え置くことを示唆しました。

前回会合以降、NZを取り巻く環境に大きな変化がなく、NZドルのTWI(貿易加重指数)も反落。加えて、NZの1-3月期CPI(消費者物価指数)が来月(4月)発表されます。それらを踏まえると、RBNZは明日(23日)の会合で政策金利を据え置く可能性が大です。

焦点は、声明で先行きの金融政策について新たな材料が提供されるのかどうか。金融政策に関する文言に特に注目です。前回は、「金融政策はかなりの期間、緩和的になる」と表明し、政策金利を長期間据え置くことを示唆。さらに「とりわけ国際的な見通しに多くの不確実性が残っており、それに応じて政策の調整が必要になる可能性がある」とし、追加利下げに含みを残しました。

昨年10-12月期CPIがRBNZのインフレ目標範囲内に戻ったことや、堅調なNZ経済を背景に、市場ではRBNZの年内利上げ観測があります。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)が3月21日時点で織り込む、RBNZが今年9月までに利上げを行う確率は10.4%。利上げの確率は11月までで33.0%へと上昇します。

声明で利下げに含みを残す文言が削除されるなどして、RBNZの年内利上げ観測が高まれば、NZドルにとってプラス材料になりそうです。声明の内容にNZドルが反応する可能性があり、注目です。

(アナリスト 八代和也)

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