市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/03/16 14:00弱い経済指標を受けて豪ドルとNZドルが下落。トルコ中銀が午後8時に政策金利を発表

[レビュー]

16日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが軟調に推移。一時、豪ドル/円は87円ちょうど近辺、豪ドル/米ドルは0.7670米ドル台へと下落しました。豪州の2月雇用統計が、豪ドルの重石となりました。

NZドルも弱含み。一時、NZドル/円は79円台前半へと下落し、NZドル/米ドルは0.70米ドルを割り込みました。NZの昨年10-12月期GDPが前期比+0.4%、前年比+2.7%と、それぞれ市場予想の+0.7%、+3.2%を下回ったことが嫌気されました。

日銀は金融政策の現状維持を7対2の賛成多数で決定。ただ、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

豪州の2月雇用統計は、雇用者数が前月比0.64万人減、失業率が5.9%でした。雇用者数は市場の予想(+1.60万人増)に反して1月から減少し、失業率は予想(5.7%)よりも高めでした。

ただし、雇用者数の内訳をみると、パートタイムが3.35万人減少した一方、フルタイムが2.71万人増加しました。また、雇用者数は月ごとのブレが大きい指標です。雇用者数の傾向を把握するために、6か月平均をみると、9年ぶりのハイペースとなった2015年の反動で、昨年初めから秋口にかけて伸びが鈍化したものの、その後、持ち直し傾向にあります。


(出所:Bloombergより作成)

失業率は1月の5.7%から悪化。約3年ぶりの低水準を記録した昨年9、10月の5.6%からやや悪化傾向にあるものの、2015年10月以降、おおむね5%台後半で推移しています。

RBA(豪準備銀行)のロウ総裁は2月24日の議会証言で、政策金利の年内据え置きを示唆する一方、「RBAは労働市場を注視しており、労働市場が減速する場合は対応(=利下げ?)が必要になる」と述べました。今回の雇用統計を根拠に、RBAが利下げに踏み切る可能性は低いと考えられます。年内据え置きを予想する市場のRBAの金融政策見通しもほとんど変化しないとみられます。

雇用統計を受けて豪ドルが下落しましたが、RBAの先行きの金融政策を踏まえると、その反応は長続きしない可能性があります。

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日本時間16日(木)午後8時、TCMB(トルコ中央銀行)が政策金利を発表します。市場では、1週間物レポ金利(主要政策金利)、翌日物借入金利、翌日物貸出金利はいずれも据え置かれ、1月半ば頃より短期市場金利の事実上の上限として機能している後期流動性貸出金利(現行11.00%)が0.75%引き上げられるとの見方が有力です。ただし、1週間物レポ金利や翌日物貸出金利が引き上げられるとの見方や、後期流動性貸出金利も“据え置き”あるいは“1.00%引き上げられる”との見方もあります。見方が分かれているだけに、どのような結果になってもトルコリラが反応する可能性があります。

(アナリスト 八代和也)

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