市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/03/13 16:11今週は豪雇用統計やトルコ政策金利発表に注目も、資源・新興国通貨は米ドルの動向に左右されそう

[レビュー]

13日東京時間の外国為替市場では、米ドルが軟調に推移しました。一方で、ECBがQE(量的緩和)終了前の利上げを検討していたことが引き続き材料視され、ユーロは続伸しました。

豪ドルは上昇。中国人民銀行(中国中央銀行)が人民元の中心レートを前週末比0.2%引き上げたことが材料視されました。豪ドル/米ドルは0.7583ドル、豪ドル/円は86.95円まで上昇しました。

[これからの展開]

今週の資源・新興国通貨は米ドルの影響を受ける展開となりそうです。

14-15日に開催される米FOMCでは、90%超の確率で利上げが織り込まれています。そのため、利上げ自体はさほど材料視されないかもしれません。一方で、イエレン議長の会見などで、今後の利上げペースが早まるとの見方が強まれば、米ドルの上昇要因となりそうです。その場合、豪ドルやNZドル、トルコリラなどの資源・新興国通貨には下落圧力が加わりそうです。

そうした中、16日(木)に発表される2月の豪雇用統計とTCMB(トルコ中銀)の政策金利発表には注目したいところです。

RBA(豪準備銀行)のロウ総裁は、2月の議会証言で、労働市場を注視していると述べました。そして、RBAは今月7日の金融政策会合で今後の金融政策には言及していません。そのため、市場ではRBAの金融政策の先行きを予想するうえで、雇用統計を重視するかもしれません。その場合、結果に豪ドルが反応することも考えられ、注目でしょう。

同日に発表されるトルコの政策金利にも注目です。トルコではトルコリラ安の影響もあり、2月のCPI(消費者物価指数)が10.13%まで上昇しました。通貨安とインフレ上昇に歯止めをかけるためには利上げが必要との見方が根強くあります。

ただ、1月に過去最安値を記録して以降トルコリラは落ち着いた値動きとなっています。また、4月に国民投票を控えている政治的要因を背景にTCMBは政策金利を据え置くかもしれません。その場合、トルコリラは再び下落し始めることも考えられ、注意が必要でしょう。

(市場調査部)

----------------------------------------


※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

  • 2019.02.22 16:35 更新RBNZ副総裁が利下げの可能性に言及し、NZドルが下落【ポイント】・ RBNZが自己資本要件(銀行に求める自己資本)の引き上げを提案・その場合、借入コストが上昇して金融環境が引き締まる可能性も・RBNZ(NZ中銀)…
  • 2019.02.21 14:31 更新豪ドルは強い雇用や利下げ観測で上下に往って来い【アップデート】本日午後2時30分ごろ、ロイター通信が、「中国・大連港の税関当局が豪州産石炭輸入を無期限禁止」と報道。豪ドルは、対米ドルで報道前の0.717米ド…
  • 2019.02.20 15:18 更新21日に豪雇用統計発表。豪ドルが反応する可能性あり【ポイント】・RBA(豪中銀)は住宅市場への懸念を強める一方、労働市場について楽観的な見方・今回の雇用統計が弱めの結果でも、RBAの楽観的な見方に変化なし!?・…
  • 2019.02.19 14:35 更新RBAが住宅市場への懸念を強めていることが判明【ポイント】・RBA(豪中銀)は、「住宅価格が一段と下落すれば、消費が予想よりも弱くなる可能性がある」と指摘・RBAの利下げ観測は、議事録を受けて一段と高まる可…
  • 2019.02.18 13:58 更新豪ドルは19日のRBA議事録に注目【ポイント】・RBA(豪中銀)の政策スタンスは、“引き締めバイアス”から“中立”へシフト・議事録では、政策スタンスがシフトした背景が判明しそう[レビュー]18日…

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ