市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/02/23 14:14豪経済指標を受けて豪ドルが下落

[レビュー]

23日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが弱含み。一時、豪ドル/円は86.75円、豪ドル/米ドルは0.7663米ドルへと下落しました。豪州の昨年10-12月期の民間新規設備投資が前期比2.1%減と、市場予想(0.5%減)以上に落ち込んだことが嫌気されました。

米国のムニューチン財務長官は22日、米ウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューで、「強い米ドルは、米経済のパフォーマンスが世界の他の地域よりも強いことや、米ドルの準備通貨としての地位を反映している」と指摘。「長期的には良いことだ」と述べました。その一方で、短期的には米ドル高は米経済にとってプラスにならないこともあると語りました。ムニューチン財務長官の発言に対して、為替市場では大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

豪ドル/米ドルは今月に入り、おおむね0.76〜0.77米ドル台で上下を繰り返してきました。豪州の主力輸出品である鉄鉱石の価格上昇が支援材料となる一方、約1年にわたるレンジの上限である0.78米ドルに近づく場面では、テクニカル面から売り圧力が加わりやすいと考えられます。

豪州の民間新規設備投資を受けて、豪ドル/米ドルは下落したものの、依然として0.76〜0.77米ドル台のレンジ内の動きに過ぎません。また、米国のトランプ大統領が来週火曜日(28日)に施政方針演説を行う予定です。市場の関心は今後、施政方針演説に向かうとみられます。そう考えると、民間新規設備投資を材料視した豪ドル売りは、長続きしない可能性があります。

(アナリスト 八代和也)

----------------------------------------


※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

  • 2019.02.20 15:18 更新21日に豪雇用統計発表。豪ドルが反応する可能性あり【ポイント】・RBA(豪中銀)は住宅市場への懸念を強める一方、労働市場について楽観的な見方・今回の雇用統計が弱めの結果でも、RBAの楽観的な見方に変化なし!?・…
  • 2019.02.19 14:35 更新RBAが住宅市場への懸念を強めていることが判明【ポイント】・RBA(豪中銀)は、「住宅価格が一段と下落すれば、消費が予想よりも弱くなる可能性がある」と指摘・RBAの利下げ観測は、議事録を受けて一段と高まる可…
  • 2019.02.18 13:58 更新豪ドルは19日のRBA議事録に注目【ポイント】・RBA(豪中銀)の政策スタンスは、“引き締めバイアス”から“中立”へシフト・議事録では、政策スタンスがシフトした背景が判明しそう[レビュー]18日…
  • 2019.02.15 15:43 更新エスコムをめぐる懸念で南アフリカランドに対して下落圧力【ポイント】・エスコム(南アフリカの国営電力会社)が経営危機。公共企業省は実質破たん状態との見解・南アフリカ政府はエスコムを支援する方針。20日に詳細を発表する…
  • 2019.02.14 14:25 更新トルコリラは15日の格付け発表が重要!?【ポイント】・S&Pが15日にトルコの格付けを発表する予定・市場は「Bプラス」の格付け、「安定的」の見通しのいずれも据え置きと予想・格付けや見通しが変更…

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ