市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/02/21 15:47RBA議事録では、政策金利の当面据え置きを示唆!? 3月1日の豪GDPが次の材料か

[レビュー]

21日東京時間の外国為替市場では、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は113.67円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.0576米ドル、豪ドル/米ドルは0.7663米ドル、NZドル/米ドルは0.7149米ドルへと下落しました。米フィラデルフィア連銀のハーカー総裁が17日のMNIとのインタビューで、「3月の利上げを排除しない」と発言したことで、3月のFOMC(米連邦公開市場委員会)での利上げ観測が浮上。米ドルの支援材料となりました。


[これからの展開]

本日(21日)、2月7日に開催されたRBA(豪準備銀行)の政策会合の議事録が公表されました。7日の会合では、政策金利を1.50%に据え置くことが決定されました。

議事録では、政策メンバーが豪経済について楽観的な見方を示していることが明らかになりました。豪経済は昨年7-9月期にマイナス成長を記録したものの、それは悪天候など一時的な要因によるものと指摘。GDP成長率は年内に3%前後に加速し、予測期間の残りの期間にわたって潜在成長率を上回るとの見通しを示しました。

政策メンバーは、豪州が10-12月期に大幅な貿易黒字を記録したことを指摘。予測期間中に、豪州の低コスト鉄鉱石生産者によるさらなる生産増が予想され、液化天然ガスの生産増も成長に大きく寄与するとみられる。鉱業投資の減少による成長鈍化も弱まるとの見方を示しました。

インフレ率については、中期的なインフレ期待は引き続きしっかりと安定しており、緩やかに上昇すると予想。インフレ圧力の重石となっている要因が想定していたよりも持続する可能性があるとする一方で、「最近の世界的なインフレ圧力の高まりが予想以上に国内のインフレに波及する可能性がある」としました。

金融政策に関しては、「更新された予想やそれらの予想に影響を及ぼすリスク評価、および政策金利の水準など、入手可能なすべての情報を考慮すると、理事会は政策スタンスを維持することが、持続可能な経済成長およびインフレ目標の達成と一致していると判断した」と表明。7日の会合時の声明と同様に先行きの金融政策ついて言及されませんでした。

ただし、政策メンバーが豪経済について楽観的で、インフレ率も今後上昇すると予想していることを考えると、RBAが一段の利下げを行う可能性は低いとみられます。今回の議事録の内容は、政策金利の当面据え置きを予想する市場の見方を大きく変えるほどではなく、あまり材料視されない可能性があります。3月1日に発表される昨年10-12月期GDPが、豪サイドの次の材料として注目されそうです。

(アナリスト 八代和也)

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