市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/02/08 16:009日午前5時、RBNZ(NZ準備銀行)が政策金利を発表。NZドルが大きく変動する可能性あり

[レビュー]

8日東京時間の外国為替市場は、方向感に欠ける展開。新たな手掛かり材料に乏しいなか、米ドル/円や豪ドル/円、NZドル/円は昨日(7日)NY終値水準を挟んでの“もみ合い”となりました。

日経平均は前日比96.82円高の19,007.60円で取引を終え、5営業日ぶりに1万9000円の大台を回復。ただ、株高に対して為替市場ではほとんど反応はみられませんでした。


[これからの展開]

日本時間明日(9日)午前5時、RBNZ(NZ準備銀行)が政策金利を発表します。今回は政策金利に加えて、四半期に一度の金融政策報告が公表され、ウィーラー総裁の会見が行われます。

CPI(消費者物価指数)やインフレ期待をみると、政策金利は今回、現行の1.75%に据え置かれそうです。NZの10-12月期のCPIは前年比+1.3%と、7-9月期の+0.4%から上昇率が加速し、2014年4-6月期以来の強い伸びを記録。RBNZのインフレ目標(+1から3%)の範囲内に9四半期ぶりに収まりました。RBNZによるインフレ期待調査では、今後2年間のCPI上昇率の予想が+1.92%と、前回の+1.68%から上昇。2015年7-9月期以来の高水準となりました。

政策金利が据え置かれた場合、声明や金融政策報告、ウィーラー総裁の会見に注目です。その内容にNZドルが反応する可能性があります。

前回昨年11月(0.25%の利下げを決定)は、いずれもRBNZの利下げが最終局面にある可能性を示すものでした。
声明では、「特に国際的な見通しなど多くの不確実性が依然としてあり、政策は状況に応じて調整する必要があるかもしれない」と追加利下げに含みを残しながらも、「われわれの予測と想定は、本日の緩和(=利下げ)を含む政策設定によってインフレ率が目標レンジの中央付近で安定するのに十分な力強い成長が実現できると見込んでいる」と表明。
金融政策報告では、CPI(消費者物価指数)上昇率見通しを上方修正し、OCR(オフィシャル・キャッシュ・レート、政策金利)見通しでは、2019年10-12月期まで平均1.7%に維持されるとの見方を示しました。

市場では、RBNZが今年中にも利上げに転じるとの観測が浮上しています。声明などがその見方を強める内容になるのかどうかに注目です。利上げ観測が高まれば、NZドルが上昇しそうです。一方、声明などで当面の政策金利据え置きが示唆された場合、NZドルはいったん下落する可能性があります。

(アナリスト 八代和也)

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