市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/02/03 16:27日銀の指値オペを受けて米ドル/円反発。 トルコ消費者物価指数は9.22%でインフレ高進!

[レビュー]

3日東京時間の外国為替市場では、日本の長期金利が約1年ぶりとなる水準まで上昇したことで、米ドル/円が一時112.50円まで円高に振れました。その後、日銀が長期金利(10年物国債)では初となる指値オペを行うと、長期金利が低下。米ドル/円も113円台まで上昇しました。

本日発表された中国の1月財新製造業PMIは51.0と市場予想の51.8を下回りました。ただ、前回に引き続き景気拡大の基準となる50を上回ったこともあり、豪ドルやNZドルへの影響は限定的でした。

[これからの展開]

トルコリラは先月11日に対米ドルで、12日には対円でも過去最安値をつけました。その後、TCMB(トルコ中銀)は流動性の引き締めを行い、24日には3つの政策金利のうち最も高い翌日物貸出金利を0.75%(8.50%から9.25%へ)引き上げました。これを受けて、直近ではトルコリラの下落は一服しています。

ただ、トルコリラの下落一服には、トランプ大統領への不透明感から米ドルの軟調な展開が続いている影響もありそうです。また、市場では24日の利上げでは不十分との見方もあり、今後TCMBへの利上げ圧力が高まることも考えられます。

昨日、エルドアン大統領は記者会見で、国民投票を4月に行う考えを示しました。大統領権限を強化することへの是非を問う国民投票が視野に入れば、エルドアン大統領による独裁化への懸念が改めて高まるかもしれません。

本日(日本時間16時)発表された1月のトルコ消費者物価指数は9.22%となり、前回12月の8.53%からインフレが加速しました。通常ならば、中央銀行は利上げに動くと考えられますが、TCMBはトルコ政府からの利下げ圧力に直面しています。今後TCMBが大幅な利上げを実行できなかった場合、政治的リスクやインフレ高進により、トルコリラへの下落圧力が一段と強まるかもしれません。

(市場調査部)

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