市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/01/27 14:48SARB(南アフリカ中銀)は将来的な利上げの可能性残る!? フィッチのトルコ格付け見直しに注意

[レビュー]

27日東京時間の外国為替市場では、円が弱含み。一時、米ドル/円は115円近辺、豪ドル/円は86円台半ば、NZドル/円は83円台へと上昇しました。日銀が国債買い入れオペ(公開市場操作)を通告し、残存期間5年超10年以下の買い入れ額を前回の4100億円から4500億円へと400億円増額。これを受けて、日本の長期金利が低下し、円売り圧力となりました。

[これからの展開]

格付け会社のフィッチが本日(27日)、トルコの格付けの見直しについて発表する予定です。フィッチはトルコ国債に対して、投資適格級最低である「BBBマイナス」の格付けを付与し、見通しを引き下げ方向で見直す「ネガティブ(弱含み)」としています。市場では、フィッチがトルコ国債の格付けを引き下げるのでは?との観測があります。今回格下げが行われれば、トルコ国債は「投機的」いわゆるジャンクへと転落します。格付けの見直し結果にトルコリラが反応する可能性があり、注意が必要です。

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SARB(南アフリカ準備銀行、中央銀行)は1月24日、政策金利を7.00%に据え置くことを決定しました。クガニャゴ総裁は会合後の会見で、インフレ見通しについて「短期的に警戒を要する」述べ、リスク判断を前回2016年11月の「わずかに上向き」から「上向き」へと修正しました。

南アフリカのCPI(消費者物価指数)上昇率はSARBのインフレ目標を上回っています。2016年12月の上昇率は前年比+6.8%と、11月の+6.6%から加速。2016年2月以来の強い伸びとなり、SARBのインフレ目標の上限である+6%を4か月連続で上回りました。

SARBは今回、2017年のCPI上昇率を従来の平均+5.8%から+6.2%へと上方修正しました。一方で、CPIは2016年10-12月期にピークをつけて、2017年1-3月期までその水準にとどまった後、上昇率は鈍化。同10-12月期までインフレ目標を上回るものの、2018年には目標範囲内に収まるとの見通しを示しました。

クガニャゴ総裁は今回の据え置きの決定は全会一致であり、会合では利上げを議論しなかったことを明らかにしました。ただし、対米ドルでランド安が加速するなどしてインフレ見通しが悪化する事態になれば、SARBが今後利上げに傾く可能性はあります。利上げの可能性があることは、南アフリカランドにとってプラス材料と考えられます。

(アナリスト 八代和也)

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