市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/01/13 16:16政府やTCMB(トルコ中央銀行)のトルコリラ安への対応が試される展開になる可能性も!?

[レビュー]

13日東京時間の外国為替市場では、円が軟調に推移。一時、米ドル/円は115.18円、豪ドル/円は86.24円、NZドル/円は81.84円へと上昇しました。日経平均の上昇を背景に、円がやや売られました。

日経平均の終値は、前日終値比152.58円高の19,287.28円でした。

石原経済再生担当相は閣議後の会見で、「急激な円高は注視する」と発言。その一方で、「為替は今日昨日の短期的な動きでなく、中長期でみていく」とも述べました。ただ、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

トルコリラは11日に対米ドルで過去最安値をつけ、対円も12日に最安値を更新しました。

トルコリラ安が加速するなか、エルドアン大統領は12日、「われわれの国の問題はどれ一つとして、現在の為替レート(トルコリラ)の水準を正当化しない」と指摘。「トルコをひざまずかせる武器として為替を用いている」との見解を示し、「TCMB(トルコ中央銀行)や商業銀行はこのゲームを壊すために必要な措置を講じるべきだ」と強調しました。

シムシェキ副首相は、「物価安定はトルコの最優先事項の一つ」と強調。TCMBは過去に行動したと指摘したうえで、「TCMBの両手は縛られておらず、必要な措置を再度講じるだろう」と述べました。

エルドアン大統領やシムシェキ副首相がトルコリラ安をけん制した格好です。

本日(13日)、TCMBは2日連続で1週間物レポ入札を見送り、流動性を絞りました。10日の措置に続く、トルコリラ安への対応策とみられます。TCMBは10日、金融市場に15億米ドルのドル資金供給や、商業銀行に対して「トルコリラ借入限度の引き下げ」や「保有を義務付ける外貨準備の水準を引き下げる」などの措置を発表しました。

TCMBが1週間物レポ入札を見送ったことで、トルコリラは足もとで対円や対米ドルでやや反発しました。ただし、市場では、トルコリラ安に歯止めをかけるには、最終的にTCMBの大幅な利上げが必要との見方が根強くあります。TCMBが定例会合を開催する24日に向けて、市場はトルコ政府やTCMBのトルコリラ安への対応を試す展開になる可能性あります。

(アナリスト 八代和也)

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