市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/01/11 16:05トルコリラ安が一段と加速、対円で30円を割り込む

[レビュー]

11日東京時間の外国為替市場では、トルコリラが急落。トルコリラ/円は一時、29.67円へと下落し過去最安値をつけ、対米ドルでも最安値を更新しました。憲法改正によるエルドアン大統領が独裁色を一段と強めるとの懸念や、TCMB(トルコ中央銀行)が大幅な利上げを行うのは難しいとの観測が、トルコリラへの下落圧力となりました。

円も弱含み。一時、米ドル/円は116.21円、豪ドル/円は85.66円、NZドル/円は81.21円へと上昇しました。堅調な日経平均を背景に、円売り圧力がやや強まりました。


[これからの展開]

TCMB(トルコ中央銀行)は10日、「市場の過度な変動を注視しており、経済のファンダメンタルズに矛盾する不健全な価格形成に対して必要な措置を講じる」と表明。金融市場へ15億米ドルの流動性を供給し、商業銀行のトルコリラ借入限度を引き下げる措置を発表しました。

TCMBがトルコリラ安に対して措置を打ち出したのにもかかわらず、トルコリラは本日(11日)、対米ドルや対円で過去最安値を更新しました。市場では、トルコリラ安に歯止めをかけるにはTCMBの大幅な利上げが必要との見方が根強くあります。市場は今回の措置を不十分と受け止めたようです。

TCMBは、「市場の動向を注視し、物価や金融の安定を維持するために必要と判断した場合、追加措置を講じる可能性がある」とも表明しており、市場は今後、TCMBのトルコリラ安への対応を試す展開となるかもしれません。その場合、トルコリラは対米ドルや対円で一段と下落する可能性があります。24日の定例会合も含めて、今後のTCMBの動きに要注意です。

(アナリスト 八代和也)

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ