市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/01/09 14:02円の売り越しが依然2015年8月以来の高水準。円買い戻しのリスクに注意が必要か?

[レビュー]

9日東京時間の外国為替市場では、円が軟調に推移。一時、米ドル/円は117円台半ば、ユーロ/円は123円台半ば、NZドル/円は81円台後半へと上昇しました。先週乱高下した中国人民元が比較的落ち着いた値動きとなったことで、円売り圧力がやや強まりました。

豪ドルは底堅い展開。一時、豪ドル/円は85円台後半、豪ドル/米ドルは0.73米ドル台へと上昇しました。豪州の11月住宅建設許可件数が前月比+7.0%、前年比-4.8%と、それぞれ市場予想の+4.5%、-5.7%を上回ったことが、支援材料となりました。


[これからの展開]

CFTC(米先物取引委員会)は1月6日、3日(火)時点のIMM通貨先物の非商業(投機)部門のポジション動向を発表しました。

それによると、円のポジションは86,764,枚の売り越しとなり、前週12月27日時点の87,009枚から若干減少しました。円の売り越しは、依然として2015年8月以来の高水準にあります。円売りポジションがある程度積み上がっているだけに、何らかのきっかけで「ポジションの解消」が起こった場合、米ドル/円に下落圧力(ドル安・円高)が加わる可能性があります。

1月11日の米国のトランプ次期大統領の記者会見や、20日のトランプ氏の大統領就任式が、そのきっかけになる可能性もあり、注意が必要です。米ドル/円が下落する場合、豪ドル/円やNZドル/円も引きずられることも考えられます。

CFTC統計の円ポジション(2015/1〜)

*ネットポジション
(出所:M2J「FX投資判断インディケーター」)

(アナリスト 八代和也)

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