市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2017/01/03 15:58南アフリカランド/円は下降トレンドラインに接近。トルコリラは引き続き注意が必要

[レビュー]

1月3日東京時間の外国為替市場では、豪ドルやNZドルが上昇。豪ドル/円やNZドル/円はそれぞれ84円台後半、81円台後半へと値を上げ、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルも上昇しました。中国の12月財新製造業PMI(購買担当者景気指数)が51.9と、市場予想の50.9を上回ったことが好感されました。


[これからの展開]

南アフリカランド/円が8円台半ばと、2015年12月初め以来、1年1か月ぶりの高値圏にあります。

南アフリカランド/円上昇の背景として、米ドル/円の上昇にけん引されたほか、格付け会社のS&Pが南アフリカ国債の格下げを見送ったことや、原油など資源価格の上昇が挙げられます。

ただし、南アフリカランド/円は、2006年4月の19.75円を起点とする下降トレンドラインに接近しており、利益確定売り圧力が強まることも考えられます。南アフリカランド/円は目先、伸び悩む可能性もあります。下降トレンドラインは2017年1月時点で、8.7円近辺に位置します。

南アフリカランド/円(月足、2005/8~)

(出所:M2JFXチャート)

トルコでは、非常事態宣言が2017年1月18日に期限切れとなります。非常事態宣言下においては、議会の審議を経ずに大統領を議長とする閣議で政令を制定することが可能。また、必要に応じて国民の基本的な権利や自由を制限することもできます。

トルコのクルトゥルムシュ副首相は1月2日、非常事態宣言について「必要な期間継続する」と表明し、「その延長を来週議論する可能性がある」と発言。与党AKP(公正発展党)のエリタス副党首も同日、「非常事態宣言を解除することは大きな誤りだ」と述べました。

トルコでは2016年7月15日にクーデター未遂事件が発生。それを受けて、エルドアン大統領は7月20日に90日間の非常事態宣言を発効し、10月に90日間延長しました。クルトゥルムシュ副首相の発言等を見ると、トルコ政府は非常事態宣言をさらに延長する可能性が高いとみられます。

また、(エルドアン)大統領の権限強化を目的とする憲法改正案が近いうちに議会で審議されるとの一部報道もあるようです。

非常事態宣言の延長や憲法改正の進展は、トルコリラにとってマイナス材料と考えられます。トルコの政治動向に注意が必要です。

(アナリスト 八代和也)

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