市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/12/23 13:28NZドル/米ドルが6か月半ぶりの安値圏。下値メドは!?

[レビュー]

23日東京時間の外国為替市場は、小動き。米ドル/円やクロス円は、おおむね昨日(22日)NY終値近辺での“もみ合い”でした。日本が祝日であることに加え、経済指標発表等の手掛かり材料も乏しいことから、様子見ムードが漂いました。


[これからの展開]

NZドル/米ドルは12月21日、一時0.6878米ドルへと下落。2016年6月初め以来、約6か月半ぶりの安値をつけました。

FRB(米連邦準備理事会)の来年の利上げペースが加速するとの観測(=米ドル買い材料)が、足もとのNZドル/米ドル下落の背景です。

現在の為替市場の関心は、FRBの金融政策の行方に向きがちで、乳製品価格やRBNZ(NZ準備銀行)の金融政策などのNZドルの材料に反応しにくい地合いです。乳製品国際価格の指標となるGDT価格指数は約2年半ぶりの高値圏。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)を参考にすると、RBNZが2017年に利上げに転じるとの見方も浮上していることが確認できます。OISでは、2017年5月までに利上げを行う確率が10.0%織り込まれています。利上げの確率は、同6月までで37.2%、9月までで72.5%へと上昇します(12月22日時点)。

FRBの利上げペース加速観測を背景に、NZドル/米ドルは一段と下落する可能性があります。加えて、NZドル/米ドルは、52週移動平均線(12月23日時点で0.6968米ドル)を割り込みました。テクニカル面からも下落圧力が加わりやすいかもしれません。下値のメドとしては、5月30日安値の0.6676米ドルが挙げられます。

NZドル/米ドル(週足、2015/1/25週〜)

(出所:M2JFXチャート)

(アナリスト 八代和也)

【お知らせ】
12月26日(月)の「オセアニア・レポート」は休載します。次回は12月27日(火)です。

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