市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/12/19 14:3720日発表、日銀の金融政策とトルコ中銀政策会合に注目!!

[レビュー]

19日東京時間の外国為替市場では、円が堅調に推移。米ドル/円やクロス円は、総じて下落しました。日銀金融政策発表が明日(20日)に控えていることから、利益確定(=円の買い戻し)とみられます。

豪政府は19日、財政見通しを発表。2016/17年度(2016年7月〜2017年6月)の財政赤字の予想を5月時点の371億豪ドルから365億豪ドルへと若干引き下げました。歳出削減や増税によって、2020/21年度(2020年7月〜2021年6月)までに財政黒字に転じるとの見通しは維持しました。これに対し、格付け会社のフィッチは「(最上級の)“AAA”格付けの基準に沿った内容」と評価し、同じくムーディーズは「(最上級の)“Aaa”格付けや、“安定的”の格付け見通しに見合う」としました。


[これからの展開]

明日(20日)、日銀が金融政策を発表します(通常は正午前後)。市場では、金融政策の現状維持が決定されるとの見方が有力。ただ、米国などの長期金利(10年債利回り)上昇を背景に、日銀は長期金利の上昇をある程度容認するとの見方も一部にあるようです。現在、「0%程度」としている長期金利の目標が修正されるなど、金融政策に変更があった場合、為替市場が反応する可能性もあるため、注目です。

明日はTCMB(トルコ中銀)も政策金利を発表します。前回11月の会合では、トルコリラ安がインフレ圧力を強める懸念があるとして、利上げを決定。利上げは2014年1月以来、2年10か月ぶりでした。

市場では、トルコリラ安に歯止めをかけるには最終的に大幅な利上げが必要との見方が根強くあります。その中で、TCMBが11月に続いて利上げに踏み切るのかどうかに注目です。前回会合以降、トルコリラ安が対米ドルで一段と進行しました。利上げは低迷する経済をさらに冷え込ませる恐れがあるものの、TCMBは追加利上げに踏み切るとみられます。1週間物レポ金利(主要政策金利)と翌日物貸出金利をそれぞれ0.25%引き上げる一方で、翌日物借入金利は据え置くと予想します。

市場の見方は、1週間物レポ金利が「利上げ(幅は0.25%、あるいは0.50%)」と「据え置き」でほぼ二分。一方で、翌日物貸出金利は「利上げ」、翌日物借入金利は「据え置き」との見方が有力です。

TCMBが利上げすれば、トルコリラにとってプラス材料と考えられます。ただし、利上げをしたとしても幅が不十分との見方が広がれば、トルコリラが売られる可能性もあります。11月の会合時がそうでした。一方、3つの政策金利がすべて据え置かれた場合、トルコリラ売りが強まることも考えられるため、注意が必要です。


(出所:Bloombergより作成)

(アナリスト 八代和也)

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