市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/12/16 13:47RBNZの来年の利上げを織り込む? 市場のRBAとRBNZの金融政策見通し

[レビュー]

16日東京時間の外国為替市場は、方向感に欠ける展開。米ドル/円やクロス円は、おおむね昨日(15日)NY終値水準での“もみ合い”となりました。日経平均が一時19,400円台を回復し、昨年12月以来の高値をつけたものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした(東京時間13時30分時点)。


[これからの展開]

14日に公表されたFOMC(米連邦公開市場委員会)参加者による政策金利見通しでは、1回の利上げ幅を0.25%と仮定すると、来年の利上げ予想の中央値が従来の2回から3回へと増加しました。それを受けて、FRB(米連邦準備理事会)の利上げペースが加速するとの見方が強まり、米ドル高が加速。豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルはFOMC以降、下落しました。

FF金利先物が15日時点で織り込む、FRBが来年3回以上利上げを行う確率は47.0%。利上げが1回あるいは2回の確率は48.7%、0回(据え置き)の確率は4.2%織り込まれています。

一方で、RBA(豪準備銀行)やRBNZ(NZ準備銀行)の今後の金融政策を市場がどのように見ているのかをOIS(翌日物金利スワップ)を参考に確認しておきます。

OISが15日時点で織り込む、RBAが来年7月まで政策金利を据え置く確率は70.0%。利下げの確率は19.9%、利上げの確率は10.1%です。RBNZが来年6月まで政策金利を据え置く確率は68.8%、利下げの確率は0.6%、利上げの確率は30.6%です。市場のメインシナリオは、“RBAとRBNZのいずれも来年半ばまで“政策金利は据え置き”ということが確認できます。

市場の関心は現在、FRBの金融政策の行方に向きがちで、RBAやRBNZはそれほど材料視されにくい地合いです。ただ、今後、RBAやRBNZの金融政策にも市場の関心が向く可能性もあります。その場合、来年の利上げもある程度織り込まれているNZドルが上昇しやすいかもしれません。

(アナリスト 八代和也)

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