市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/12/15 14:43米FOMCを受けて米ドル高が加速。豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルの下値メドは?

[レビュー]

15日東京時間の外国為替市場は、米ドルが堅調に推移。一時、米ドル/円は117.84円へと上昇し、ユーロ/米ドルは1.0467米ドル、豪ドル/米ドルは0.7372米ドル、NZドル/米ドルは0.7076米ドルへと下落しました。ただ、豪ドル/米ドルは、強めだった豪州の11月雇用統計を受けて反発。結局、雇用統計前の下げ幅以上に上昇しました。

<豪州の11月雇用統計の結果>
 ・失業率:5.7%(市場予想:5.6%)
 ・労働参加率:64.6%(市場予想:64.5%)
 ・雇用者数(前月比):+3.91万人(市場予想:+1.75万人)
 ・フルタイム雇用者数(前月比):+3.93万人(市場予想なし、前回:+4.57万人)
 ・パートタイム雇用者数(前月比):-0.02万人(市場予想なし、前回:-3.05万人)


[これからの展開]

昨日(14日)の米FOMC(連邦公開市場委員会)では、政策金利を0.25%引き上げる(「0.25〜0.50%」→「0.50〜0.75%」へ)ことを決定。FOMC参加者による政策金利見通しでは、1回の利上げ幅を0.25%と仮定すると、来年の利上げ予想の中央値が従来の2回から3回へと増加しました。それを受けて、FRB(米連邦準備理事会)の利上げペースが加速するとの見方が強まっています。

市場の政策金利見通しを反映するFF金利先物が14日時点で織り込む、FRBが来年3回以上利上げを行う確率は約45%。一方で、利上げが2回以下の確率は約55%織り込まれています(いずれも、1回の利上げ幅は0.25%と仮定)。今後、来年3回以上の利上げをさらに織り込む動きになれば、米ドル高が一段と進む可能性があります。

その場合の下値メドとして、豪ドル/米ドルは0.7311米ドル(今年11月21日安値)、NZドル/米ドルは0.6969米ドル(同11月24日安値)が考えられます。一方、豪ドル/円やNZドル/円は、堅調な米ドル/円に支えられて、比較的底堅い展開になりそうです。

(アナリスト 八代和也)

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