市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/12/09 15:30OPEC加盟国と非加盟国会合に注目!鉄鉱石が約2年2か月ぶりの高値圏

[レビュー]

9日東京時間の外国為替市場では、ドル/円が一時114.54円へと上昇。日経平均や米10年債利回りの上昇が、ドル/円の支援材料となりました。ドル/円にけん引されて、豪ドル/円やNZドル/円などクロス円も堅調に推移しました。

日経平均の終値は、前日終値比230.90円高の18,996.37円。一時は、昨年12月30日以来、約1年ぶりに1万9000円台を回復する場面がありました。


[これからの展開]

明日(10日)、OPEC(石油輸出国機構)加盟国と非加盟国が会合を持ちます。OPECは11月30日の総会で原油の減産で合意。ロシアなどの非加盟国も10日の会合で減産に同調するとの見方が有力です。10日の会合では、非加盟国の減産規模が焦点になりそうです。その結果次第で、原油価格は週明け月曜日(12日)に大きく動く可能性があります。その場合、カナダドルや豪ドルなどの資源国通貨の動向に影響を与える可能性もあるため、注意が必要です。

一方で、鉄鉱石価格が上昇しています。中国の青島に荷揚げされる鉄鉱石(鉄分62%)価格は12月7日、1トン=82ドル台へと上昇。約2年2か月ぶりの高値をつけました。リスク選好の動きが鉄鉱石価格を押し上げているとの見方がある一方、中国の鉄鉱石輸入も増えています。12月8日に発表された貿易統計では、中国の11月の鉄鉱石輸入量が前月比+13.8%と、過去3番目の強い伸びを記録。中国の鉄鉱石需要の堅調さが示唆されました。

鉄鉱石は豪州最大の輸出品であるため、その価格の上昇は、豪経済だけでなく、豪ドルにとってプラス材料と考えられます。豪ドル/米ドルと鉄鉱石価格の連動性は足もとでやや薄れているものの、鉄鉱石価格が堅調さを維持すれば、いずれ豪ドル/米ドルを押し上げる要因となる可能性があります。


*鉄鉱石価格=中国の青島に荷揚げされる鉄鉱石(鉄分62%)
(出所:Bloombergより作成)

(アナリスト 八代和也)

------------------------------------



※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ