市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/12/07 14:26GDPを受けて豪ドルが下落。乳製品価格が2年6か月ぶりの高水準

 [レビュー]

7日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが下落。一時、豪ドル/円は84.65円、豪ドル/米ドルは0.7412米ドルへと下落しました。豪州の7-9月期GDPが前期比-0.5%、前年比+1.8%と、それぞれ市場予想の+0.2%、+2.5%を下回ったことが、豪ドルの下落圧力となりました。

NZドル/円やNZドル/米ドルは、小動き。昨日(6日)NY終値水準での“もみ合い”となりました。


[これからの展開]

豪州の7-9月期GDPは前期比-0.5%でした。豪経済がマイナス成長となったのは、2011年1-3月期以来です。政府支出の減少などが影響しました。目先はGDPが材料視されて、豪ドルは上値が重くなるかもしれません。

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昨日(6日)開催された乳製品電子オークション(GDT)で、乳製品国際価格の指標となるGDT価格指数は、前回11月15日の1046から1082へと上昇。2014年6月以来、約2年6か月ぶりの高水準となりました。

GDT価格指数は、NZや豪州の天候不順によって乳製品の供給が減少するとの観測を背景に、今年8月以降、上昇基調にあります。NZにおいて乳製品は最大の輸出品であり、その価格の上昇はNZドルにとってプラスです。

また、RBNZ(NZ準備銀行)の金融政策見通しも、NZドルのプラス材料と考えられます。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)では、12月6日時点でRBNZが来年9月まで政策金利を現行の1.75%に据え置く確率が57.0%、利下げを行う確率が3.1%、利上げを行う確率が39.9%織り込まれています。先行きの利上げ観測も浮上していることが確認できます。


(出所:Bloomberg、GDTより作成)

最近の市場の関心がFRB(米連邦準備理事会)の金融政策に向きがちであるため、NZドルの材料に反応しにくい地合いです。ただ、乳製品価格の上昇やRBNZの金融政策見通しが今後材料視される可能性もあります。その場合、NZドルを押し上げる要因になるかもしれません。

(アナリスト 八代和也)

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