市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/12/05 17:18イタリアの国民投票の結果とNZ首相の突然の辞任に欧米市場の反応は??

[レビュー]

5日アジア時間の外国為替相場は、乱高下しました。同時間早朝、イタリアのレンツィ首相は、同国の国民投票の最終結果発表前にもかかわらず、敗北を宣言し責任を取ると述べました。この報道を受け、リスク回避の動きに拍車がかかり、ドル/円は一時112.87円、豪ドル/円は83.79円、NZドル/円は80.10円へと下落しました。

また、ニュージーランドのキー首相は5日、家庭の事情により突然辞任を発表しました。突然の辞任発表を受け、市場はネガティブサプライズととり、NZドル売りが優勢となりました。NZドル/米ドルは、一時0.7068ドルまで下落。 

その後のドル/円、豪ドル/円、NZドル/円については、「噂で買って事実で売る」の格言通り、首相の敗北後に大きく買われた円は売られる展開となりました。15:00時点のドルは対円で、113.45円、豪ドルは対円で、84.42円、NZドルは対円で、80.60円で切り返し堅調に推移。

イタリアの長期債利回りは、上昇して取引が開始(債券価格は下落)されましたが、間もなく、長期債利回りは低下(債券価格は上昇)に転じ、ユーロは対円・対ドルともに買い戻しにつながっています。欧州時間序盤でのリスク回避の動きは限定的と言えそうです。


[これからの展開]

これからの展開は、イタリアの国民投票の結果が欧米市場で、どのように意識されるかに注目です。議会解散権の権限は、マッタレッラ大統領が持っており、レンツィ首相と会談予定(会談は東京時間11:30より開始)との報が流れただけで、豪ドル/円やNZドル/円を含むクロス円が一時売られた場面が見られました。

アジア時間では、上記レビューの通り市場は落ち着きを取り戻しましたが、ユーロ懐疑派の野党「五つ星運動」が政権に付く可能性も取り沙汰されています。また、イタリアの銀行救済を巡り、モンテ・パスキ銀行と共に助言を行う銀行が、5日に協議を行うと報じられ(FT)、リスク回避の動きに転じる可能性もあり、注意が必要です。

欧州市場での同国投票の結果や銀行の救済に関する報道を受け、オセアニア通貨が反応する可能性がありますが、アジア時間同様、「噂で買って事実で売る」の格言通りになるか否かに注目です。

更に、アジア時間帯には、ニュージーランドのキー首相が突然の辞任を表明したことを受け、同国の政治情勢の不安定化が警戒され、NZドル/米ドルが売られた場面がありました。欧米市場でも同国の政局は意識される可能性があり、注意が必要です。

(市場調査部)

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