市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/12/01 14:52トルコ首相と野党党首が会談予定。その結果次第でトルコリラが反応する可能性も!?

[レビュー]

1日東京時間の外国為替市場では、米ドルが弱含み。ドル/円は一時113.87円へと下落し、ユーロ/ドルや豪ドル/米ドル、NZドル/米ドルは上昇しました。利益確定の米ドル売りとみられます。

中国の経済指標が発表されましたが、為替市場に大きな反応はみられませんでした。

<中国経済指標の結果>
 ( )は市場予想
 ・PMI製造業(11月):51.7(51.0)
 ・財新製造業PMI(11月):50.9(51.0)

昨日のOPEC(石油輸出国機構)総会の結果については、1日のToday's Flash『OPEC総会の減産合意を受けリスク選好に拍車!本日もリスク選好の動きは継続か?』をご覧ください。


[これからの展開]

トルコリラは先週、対米ドルで過去最安値を記録しました。トルコリラ安の背景には、エルドアン大統領の一段の独裁化への懸念や、トルコ国外への資金流出懸念があります。

トルコにおいて大統領は象徴的な意味合いが強い存在であり、与党AKP(公正発展党)は(エルドアン)大統領の権限を拡大するために憲法改正を目指しています。

議会の憲法委員会のセントップ委員長は11月28日、憲法改正案を15日以内に議会に提出し、憲法改正の賛否を問う国民投票を来年春に実施したいとの考えを表明しました。憲法改正には、国会議員の367人以上が賛成する、あるいは330人以上の賛成で可能となる国民投票で過半数の賛成を得る必要があります。議会におけるAKPの議席は317。憲法改正には野党の協力が不可欠です。

MHP(民族主義者行動党、40議席)が協力する姿勢を示しており、本日(12月1日)、ユルドゥルム首相(AKP党首)とMHPのバフチェリ党首が会談する予定です。AKPとMHPが憲法改正で協力すれば、国民投票の実施が可能となります。

ユルドゥルム首相とバフチェリ党首が会談で憲法改正案について合意するなど、憲法改正に向けて前進がみられた場合、トルコリラには下落圧力、とりわけ対米ドルで加わる可能性があります。対円(トルコリラ/円)は、ドル/円の上昇にけん引されて比較的落ち着いた値動きになっています。ただ、トルコリラが対米ドルで下落すれば、対円もその影響を受ける可能性があります。

(アナリスト 八代和也)

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