市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/11/30 15:55OPEC総会が本日30日に開催!!NZドルはRBNZの金融政策見通しが支援材料に!?

[レビュー]

30日東京時間の外国為替市場では、円が軟調に推移。一時、ドル/円は112.95円、豪ドル/円は84.34円へと上昇しました。ドル/円の上昇は、M&A関連のドル買い・円売りとの見方もあるようです。

NZドルは底堅い展開。一時、NZドル/円は80.55円、NZドル/米ドルは0.7158米ドルへと上昇しました。ANZ(オーストラリア・ニュージーランド銀行)が発表した11月のNZのインフレ期待が10月の+1.44%から+1.49%へと上昇したことが、NZドルの支援材料となりました。


[これからの展開]

OPEC(石油輸出国機構)総会が今夜、ウィーンで開催されます。総会では、原油の減産でOPEC加盟国が合意できるかどうかが最大の焦点になりそうです。その結果が、豪ドルやカナダドルなど資源国通貨に影響を与える可能性があるため、注目です。

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RBNZは11月10日に0.25%の利下げを実施しました。利下げは2015年6月以降、7回目です。RBNZはその時の声明で、追加利下げに含みを残しながらも、「われわれの予測と想定は、今回の緩和(=利下げ)を含む政策設定によってインフレ率が目標レンジの中央付近で安定するのに十分な力強い成長が実現できると見込んでいる」とし、利下げが最終局面にあることを示唆しました。

その後、11月15日に行われたオークションで、乳製品の国際価格の指標となるGDT価格指数は、2014年7月以来、2年4か月ぶりの高水準を記録。

本日(30日)発表されたNZの11月のインフレ期待(ANZ発表)は、10月の+1.44%から+1.49%へと上昇しました。RBNZが今年実施した利下げは、低インフレやインフレ期待の低下が一因でした。

また、RBNZは本日、半期に一度の「金融安定報告書」を公表。その中で、「(NZの)住宅市場の脆弱性が高まった」と指摘し、「住宅の需要と供給の不均衡がある限り、住宅価格には一段の上昇圧力がかかる著しいリスクがある」との見方を示しました。一段の利下げは、過熱気味にあるNZの住宅市場をさらに過熱させる可能性があります。

さらにNZのイングリッシュ財務相が、「金利は底に達しているように見える」と述べました。

市場では、RBNZの利下げは11月で打ち止めとの見方が有力です。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)が織り込む、RBNZが来年9月までに利下げを行う確率は6.4%。一方で、「据え置き」の確率が63.7%、「利上げ」の確率が29.9%織り込まれています。本日のインフレ期待やRBNZの金融安定報告、イングリッシュ財務相のコメントを受けて、政策金利の「据え置き」や「利上げ」観測が今後、一段と高まる可能性があります。その場合、NZドルにとってプラス材料になりそうです。

(アナリスト 八代和也)

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