市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/11/29 17:2911月30日のOPEC総会の結果に注目!!オセアニア通貨が動意づく可能性も!!

[レビュー]

29日早朝の東京市場のドル/円は、米長期金利が軟調に推移し、OPEC加盟国の非公式協議で、「具体的な合意なく協議が終了」などと伝わると、111.60円の日通し安値まで下落しました。その後は、実需筋(輸入企業)が月末要因(※)でドル/円を断続的に買ったことから、112.21円まで上昇しました。 

※本邦輸出入企業は、月末やその近辺に活発に外国為替取引を行うことがあり、そうした企業の実需による為替の変動要因を指します。

豪ドル/円およびNZドル/円には、特に目立った材料はなく、ドル/円の動きに連れる動意の乏しい展開となりました。豪ドル/円は83.80円を付けた後に83.96円まで、NZドル/円は73.03円を付けた後に73.33円まで上昇。豪ドル/米ドルとNZドル/米ドルに関しても11月30日予定のOPEC総会を控え、動きの乏しい展開となりました。

欧州時間序盤のドル/円は、東京市場の堅調な推移を受け、一時112.37円まで上昇しました(東京時間16:20時点)


[これからの展開]

市場の関心は、明日30日開催予定のOPEC総会に向かっています。特に原油価格の動向は、資源国通貨である豪ドル・NZドルに強い影響を与える可能性があるので注目です。OPEC総会を控え、当面の豪ドル・NZドルに関しては動きの乏しい展開が予想されます。 

9月28日に開催されたOPEC非公式会合では、8年ぶりに減産することに合意し、10月には1バレル=50ドルを超え、年初来高値にほぼ並んだ場面もありました。しかし、その後は減産に関して懐疑的な見方が台頭し、11月は40ドル台での推移となっています。

明日のOPEC総会では、原油の減産合意が正式になされるか否かに注目が集まっています。OPECは、減産合意の実現に向けた詰めの交渉を急いでおり、28日に開催された専門家会合で協議が行われましたが、具体策に関する合意はなく協議を終えました。

減産合意が見送られれば、原油価格が下落する可能性が高く、資源国通貨である豪ドル・NZドルが売られることが予想されます。また、この場合はリスク回避通貨である円に資金がシフトされることも予想されます。よって、豪ドル/円とNZドル/円の下落に拍車がかかる可能性も考えられます。一部ヘッジファンドは、減産合意が行われる前提でポジションを構築しているとの観測があり、減産合意の見送りには注意が必要です。 

逆に減産合意となれば、為替相場の動きも逆となり、豪ドルとNZドルが買われることが予想されます。また、リスク選好の動きから、円が売られることが予想され、豪ドル/円とNZ/円が選好されると予想します。

(市場調査部)

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