市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/11/28 15:46鉄鉱石価格が約2年ぶりの高値圏、豪ドルの押し上げ要因となるか!?

[レビュー]

28日東京時間の外国為替市場では、米ドルが軟調に推移。一時、ドル/円は111.34円へと下落し、ユーロ/ドルや豪ドル/米ドル、NZドル/米ドルは上昇しました。今週は、30日(水)にOPEC(石油輸出国機構)総会が開催されて、12月2日(金)の11月雇用統計など米国の重要経済指標が多く発表。12月4日にはイタリアの憲法改正の賛否を問う国民投票も控えています。足もとの動きは、重要な経済指標やイベントを前にした利益確定の米ドル売りとみられます。


[これからの展開]

鉄鉱石価格が上昇しています。中国の青島に荷揚げされる鉄鉱石(鉄分62%)価格は、約2年ぶりの高値圏にあります。鉄鉱石は豪州最大の輸出品であるため、その価格の上昇は、豪経済だけでなく、豪ドルにとってプラスと考えられます。鉄鉱石価格の上昇の背景には、実需が増えているとの見方がある一方で、人民元安を背景に、中国の投資家が資産を鉄鉱石などの米ドル建てのものに移しているとの見方があるようです。

市場の関心が現在、主に米国経済やFRB(米連邦準備理事会)の金融政策の行方に向いていることで、鉄鉱石価格の上昇はそれほど材料視されていない状況です。ただし、鉄鉱石価格の上昇が続けば、豪ドルを押し上げる要因となる可能性があります。


(出所:Bloombergより作成)

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SARB(南アフリカ準備銀行)のクガニャゴ総裁は25日、「金融政策のスタンスは“中立”へとさらに近づいている」との見解を示し、「SARBの利上げ局面が終わりに近い可能性がある」と表明しました。

クガニャゴ総裁は、「南アフリカのGDP成長率が2%を下回ることに極めて失望している」と発言。SARBは24日の政策会合時に、今年のGDP成長率を+0.4%と予想。2009年の景気後退以降、最も低い成長率になるとの見通しを示しました。

クガニャゴ総裁は一方で、インフレ期待が目標レンジ内に抑制されていないことに懸念を示し、「インフレ期待が改善しなければ、政策を緩和することは時期尚早だ」強調。「利下げのハードルは非常に高い」との見解を示しました。

SARBは2014年1月以降、今年3月まで計2.00%の利上げを実施。その後、11月まで4会合連続で政策金利を7.00%に据え置きました。

(アナリスト 八代和也)

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