市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/11/18 15:56来週のオセアニア通貨は対米ドルで弱含み、対円はレンジか!?

[レビュー]

18日東京時間の外国為替市場では、ドルが堅調に推移。一時、ドル/円は110.74円へと上昇し、約5か月半ぶりの高値をつけました。FRB(米連邦準備理事会)のイエレン議長が昨日(17日)の議会証言で12月の利上げを示唆したことが、ドルの支援材料となりました。

麻生財務相は衆院財務金融委員会で、為替市場について「足もとで落ち着きを取り戻しつつある」との見解を示しました。そのうえで、為替相場の過度で無秩序な動きは経済や金融の安定に資することはなく、為替の安定が非常に重要だと強調。緊張感を持って為替市場の動向を注視する必要があると述べました。

トルコリラは対米ドルで過去最安値をさらに更新。トルコの政治不安や国外への資金流出懸念を背景に、トルコリラには下落圧力が加わりやすい地合いとなっています。トルコリラについては、18日の市場調査部レポートの『【トルコリラ】マイナス材料が目立つ。対円も注意が必要』をご覧ください。


[これからの展開]

今週、豪ドル/米ドルは約4か月半、NZドル/米ドルは約3か月半ぶりの安値をつけました。

豪ドルは鉄鉱石価格の上昇、NZドルは乳製品価格の上昇やRBNZ(NZ準備銀行)の利下げ打ち止め観測など、それぞれプラス材料があります。中国の青島に荷揚げされる鉄鉱石価格は約2年ぶりの高値圏にあり、乳製品国際価格の指標であるGDT価格指数は11月15日のオークションで2年4か月ぶりの高値となりました。

ただし、市場の関心は現在、米国に向いており、豪州やNZの材料には反応しにくい地合いです。米国のインフレ懸念から米10年債利回りが上昇し、さらにインフレになればそれに対応するためFRBの利上げペースが速まるとの観測が浮上しました。足もとで米ドル高が進行しており、豪ドルやNZドルは対米ドルで下落傾向にあります。


来週(11月21日の週)の豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルは、引き続き米ドルの動向に左右される展開になりそうです。米ドル高が一段と進めば、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルは下落し、逆に米ドル安となれば、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルは上昇しそうです。現在の流れをみると、来週は米ドル高が一段と進む可能性があります。

一方、ドル主導の相場展開になれば、クロス円である豪ドル/円やNZドル/円は方向感が出にくいかもしれません。それぞれ足もとのレンジである80〜82円、76〜77円台で上下を繰り返す可能性があります。

(アナリスト 八代和也)

------------------------------------

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ