市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/11/16 16:44NZドルのプラス材料に反応しにくい地合い。NZドル/米ドルの下値メドは!?

[レビュー]

16日東京時間の外国為替市場は、方向感に欠ける展開。ドル/円やクロス円はおおむね昨日(15日)終値水準での“もみ合い”となりました。

ただ、欧州時間に入ってからはドル高に振れており、ドル/円は一時109円台半ばへと上昇し、ユーロ/ドルや豪ドル/米ドル、NZドル/米ドルはやや値を下げる展開です。


[これからの展開]

昨日(15日)開催された乳製品電子オークション(GDT)で、乳製品国際価格の指標となるGDT価格指数は、前回11月1日の1001から1046へと上昇。2014年7月以来、2年4か月ぶりの高水準となりました。NZや豪州の天候不順により、乳製品の供給が減少するとの観測が背景にあるようです。

GDT価格指数は今年3月から約7割上昇しました。NZにおいて乳製品は最大の輸出品であり、その価格の上昇はNZドルにとってプラスと考えられます。

また、RBNZ(NZ準備銀行)は11月10日に0.25%の利下げを決定したものの、声明や金融政策報告で昨年開始した利下げが最終局面にあることを示唆しました。そのこともやはりNZドルのプラスと考えられます。

NZドル/米ドルと乳製品価格(GDT価格指数)

(出所:GDTより作成)

ただし、市場の関心は現在、米国に向いているため、NZドルの材料に反応しにくい地合いです。米10年債利回りの上昇を背景に米ドル高が進行しており、現在の流れをみると、米ドル高が一段と進み、NZドル/米ドルは下落する可能性があります。

その場合、0.69米ドル台がNZドル/米ドルの下値メドになりそうです。NZドル/米ドルは今年6月下旬以降、0.70米ドル近辺で反発する(下図の緑丸)状況が続いてきました。その水準でいったん下げ止まる可能性もあります。

NZドル/米ドル(日足、2016/4/22〜)

(出所:M2JFXチャート)

(アナリスト 八代和也)

------------------------------------

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

バックナンバー

  • 2018.12.14 15:35 更新NZ中銀が自己資本要件の引き上げ検討。NZドルが下落【ポイント】・銀行の自己資本要件が引き上げられれば、借入コストが上昇し、景気に悪影響を及ぼすおそれ・ただし、RBNZは銀行が新たな要件を満たすための移行期間を5…
  • 2018.12.13 14:54 更新南アフリカのCPIが2017年5月以来の強い伸び【ポイント】・南アフリカの11月CPI上昇率は+5.2%、SARB(南アフリカ中銀)の目標中央値の+4.5%からさらに離れる・SARBの政策金利は当面据え置きと…
  • 2018.12.12 14:35 更新13日のトルコ中銀政策金利発表の注目点は?【ポイント】・TCMB(トルコ中銀)は政策金利を据え置く可能性が高い・市場ではTCMBが来年早々にも利下げに踏み切るとの観測・TCMBの金融政策スタンスに変化が…
  • 2018.12.11 13:18 更新原油価格は軟調な展開が続きそう。資源国通貨の重石に!?【ポイント】・原油価格(米WTI先物)が10日に反落・原油価格が軟調に推移すれば、資源国通貨の重石になりそう[レビュー]11日東京時間の外国為替市場では、円が強…
  • 2018.12.10 14:32 更新豪ドル下落の背景は!?【ポイント】・リスク回避(主要国株安、米中の対立激化への懸念)が豪ドルの重石・軟調な豪GDPも豪ドルへの下落圧力・市場では、RBA(豪中銀)の利上げが遅れるとの…

「市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ