市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/11/09 15:48米大統領選挙報道でドル/円やクロス円が急落。NZドルはRBNZ政策金利発表の影響を受けそう

[レビュー]

9日東京時間の外国為替市場では、円高が加速。一時、ドル/円は101.18円、豪ドル/円は76.76円、NZドル/円は73.68円、トルコリラ/円は30.61円へと下落しました。米大統領選挙の開票で、共和党候補のトランプ氏が民主党候補のトランプ氏をリードしていると伝わったことで、リスク回避の動きが加速しました。


[これからの展開]

米大統領選挙の勝敗は、15時40分時点で明らかになっていません。ただ、共和党候補のトランプ氏が民主党候補のクリントン氏をリードしていると伝えられています。トランプ氏が勝利の場合、経済や外交政策の不透明感が大きいため、本日(9日)の米国株は下落しそうです。為替市場ではリスク回避の動きからドル/円やクロス円が一段と下落する可能性があり、注意が必要です。

日本時間明日(10日)午前5時、RBNZ(NZ準備銀行)が政策金利を発表します。その結果にNZドルが反応する可能性があります。

主力輸出品である乳製品価格が上昇し、雇用を含めてNZの最近の経済指標が比較的堅調なものの、市場は0.25%の利下げを有力視。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)では、11月8日時点で0.25%の利下げが行われる確率が79.9%織り込まれています。利下げはかなり織り込まれていると言えそうです。逆に政策金利が据え置かれた場合、NZドルが上昇するとみられます。

大方の予想通り0.25%の利下げが決定された場合、声明や金融政策報告の内容に注目です。市場では、RBNZの利下げは11月で打ち止めとの見方が有力ななか、声明や金融政策報告がその見方を強める内容になるのかどうか。とりわけ金融政策報告における「CPI上昇率見通し」や「政策金利見通し」に注目です。声明や金融政策報告が今回で利下げ打ち止めとの印象を与えれば、NZドルが上昇するとみられます。一方、追加利下げの可能性があることが示唆された場合、NZドルが下落しそうです。

(アナリスト 八代和也)

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