市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/11/03 14:00リスク回避の動きが強まり、ドル/円、クロス円が総じて下落。鉄鉱石価格が半年ぶりの高値圏

[レビュー]

3日東京時間の外国為替市場では、円が堅調に推移。ドル/円は103円を割り込み、クロス円も総じて下落しました。米大統領選をめぐる不透明感を背景に、リスク回避の動きが強まりました。

豪州の10月貿易収支は12.27億ドルの赤字と、赤字額は市場予想の17.0億ドルを下回りましたが、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

鉄鉱石価格が上昇しています。中国の青島に荷揚げされる鉄鉱石(鉄分62%)価格は1日、1トン=65.33ドルと、約半年ぶりの高値をつけました。

鉄鉱石価格上昇の背景には、実需が増えているとの見方がある一方で、人民元安を背景に、中国の投資家が資産を鉄鉱石などの米ドル建てのものに移しているとの見方があるようです。

豪州は鉄鉱石を最大の輸出品とすることから、鉄鉱石価格の上昇は豪ドルにとってプラス材料です。

ただ、世界最大の消費国である中国の鉄鉱石在庫は、足もとで2014年以来の高水準に達しました。在庫の積み上がりは、「実需<供給」であることを示唆しています。市場の関心が現在、米大統領選挙に向いているためか、鉄鉱石価格の上昇に豪ドルはそれほど反応していません。鉄鉱石価格の上昇基調が続くかは疑問が残るものの、足元の水準を維持できれば、米大統領選挙後に材料視されて、豪ドルが上昇する可能性があります。


*鉄鉱石価格=中国の青島に荷揚げされる鉄鉱石(鉄分62%)
(出所:Bloombergより作成)

(アナリスト 八代和也)

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