市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/10/27 14:10豪ドルが一段と上昇するには、新たな材料が必要か

[レビュー]

27日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが軟調に推移。一時、豪ドル/円は79.55円、豪ドル/米ドルは0.7621米ドルへと下落しました。昨日(26日)に大幅に上昇したこともあり、利益確定売りが優勢となりました。

NZの9月貿易収支や黒田日銀総裁の発言に対し、為替市場に大きな反応はみられませんでした。NZの9月貿易収支は14.36億NZドルの赤字と、赤字額は市場予想の11.45億NZドルを上回りました。黒田総裁は「すぐに長短金利操作目標を変えることはない」「国債保有を減らすことは今すぐにあるとは考えていない」と述べました。


[これからの展開]

昨日(26日)、豪ドル/米ドルは一時0.7707米ドル、豪ドル/円は一時80.29円へと上昇しました。豪州の7-9月期CPI(消費者物価指数)が前年比+1.3%と、市場予想の+1.1%を上回ったことで、RBA(豪準備銀行)が次回11月1日の会合で政策金利を据え置くとの観測が一段と強まったことが要因です。

ただし、OIS(翌日物金利スワップ)を参考にすると、11月の据え置きはすでに市場にほぼ完全に織り込まれているようです。OISが織り込む、RBAが11月の会合で政策金利を据え置く確率は93.9%(10月26日時点)。そのため、RBAの11月据え置き観測だけで豪ドル/米ドルや豪ドル/円が一段と上昇するのは難しいかもしれません。

テクニカル面からみれば、豪ドル/米ドルは今年8月以降、0.77米ドルに入ると反落する状況が続いてきました。そのため、0.77米ドル台では利益確定売り圧力が強まることも考えられます。豪ドル/米ドルは当面、10月13日安値水準である0.75〜0.77米ドル台前半で上下を繰り返す可能性があります。

豪ドル/米ドル(日足、2016/5/10〜)

(出所:M2Jチャート)

(アナリスト 八代和也)

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