市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/10/21 14:57来週の注目材料は26日の豪7-9月期インフレ率。豪ドルの動向に影響を与えそう

[レビュー]

21日東京時間の外国為替市場では、ドルが強含み。一時、ドル/円は104円台へと上昇し、ユーロ/ドルは1.09ドル割れ、NZドル/ドルも下落しました。ユーロ/ドルが1.09ドルを割り込んだのは、3月10日以来、約7か月ぶりです。昨日(20日)に発表された米国の9月中古住宅販売件数などが市場予想を上回ったことが、引き続きドルの支援材料となりました。

日銀の黒田総裁が衆院財務金融委員会で、「石油価格や円高の影響により物価が想定より下がっている」「2016年度の物価に一定の下方修正の可能性がある」と述べたものの、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

来週水曜日(26日)、豪州の7-9月期のインフレ率が発表されます。同国のインフレ率はRBA(豪準備銀行)の目標(前年比+2〜3%)を下回っており、4-6月期のCPI(消費者物価指数)は前年比+1.0%、基調インフレ率は同+1.5%と、それぞれ7四半期、2四半期連続でRBAの目標を下回りました。

低インフレを理由に、RBAは今年5月と8月に利下げを実施。その後、9月、10月と2か月連続で政策金利を据え置いたものの、10月19日に公表された10月会合の議事録では、7-9月期のインフレ率が次回11月1日の会合において重要な判断材料になることが明らかになりました。

市場では、RBAは11月の会合で政策金利を1.50%に据え置くとの見方が有力です。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)が10月20日時点で織り込む、11月の据え置きの確率は81.3%、0.25%の利下げの確率が18.7%です。26日に発表される7-9月期インフレ率が「11月は据え置き」との見方をさらに強める結果になるのか注目です。豪ドルの動向に影響を与える可能性もあります。


(出所:Bloombergより作成)

(アナリスト 八代和也)

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