市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/10/20 14:24豪雇用統計を受けて豪ドルが下落!

[レビュー]

20日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが下落。一時、豪ドル/円は79円台前半、豪ドル/米ドルは0.76米ドル台半ばへと下落しました。豪州の9月雇用統計が豪ドルの下押し圧力となりました。

NY連銀のダドリー総裁が講演で、「経済が軌道に乗れば年内の利上げを想定」「インフレや雇用はおおむね目標に近い状況」「昨年12月に比べて、今年12月の利上げは市場混乱のリスクが格段に低い」と述べましたが、為替市場に大きな反応はみられませんでした。


[これからの展開]

豪州の9月雇用統計は、失業率が5.6%、雇用者数が前月比0.98万人減でした。

失業率は市場予想の5.7%よりも良好でしたが、労働参加率が8月の64.7%から64.5%へと低下し2014年10月以来の低水準を記録しました。労働参加率をみれば、失業率は市場予想よりも良好だったとはいえ、割り引いて考える必要はあります。

雇用者数は市場の予想(1.50万人増)に反して2か月連続で減少。前月(8月)分も0.39万人減から0.86万人減へと下方修正されました。今回(9月)の雇用者数の内訳をみると、正規就業者数が5.30万人減少する一方、パートタイム就業者が4.32万人増加しました。

RBA(豪準備銀行)が18日に公表した4日の会合の議事録では、7-9月期のインフレ率(26日発表)のほか、雇用統計が次回11月1日の会合において重要な判断材料になることが明らかになりました。

RBAが今年5月と8月に実施した利下げは、低インフレが主因だったため、雇用統計以上に26日に発表される豪州の7-9月期のインフレ率が重要と考えられます。それでも、9月の雇用統計が弱い内容になったことで、市場では11月の利下げ観測がやや高まるかもしれません。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)では、19日時点でRBAが11月に0.25%の利下げを行う確率が12.8%、政策金利を据え置く確率が87.2%織り込まれています。利下げ観測が高まることは、豪ドルにとってマイナス材料です。

(アナリスト 八代和也)

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