市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/10/17 14:4018日朝、NZのCPI発表。NZドルが大きく動く可能性あり

[レビュー]

17日東京時間の外国為替市場は、方向感に欠ける展開。ドル/円やクロス円は、おおむね先週金曜日(14日)終値を挟んだ値動きとなりました。中国人民銀行は本日(17日)の人民元の対米ドル基準値を1ドル=6.7979元と、2010年9月以来、約6年1か月ぶりの「人民元安」水準に設定。それを受けて、リスク回避的な円買いがやや強まる場面があったものの、一時的でした。


[これからの展開]

明日(18日)午前6時45分(日本時間)、NZの7-9月期CPI(消費者物価指数)が発表されます。RBNZ(NZ準備銀行)はインフレ目標を採用しているため、CPIは金融政策運営に大きな影響を与えます。

CPIの今回の市場予想は前年比+0.1%。4-6月期の+0.4%から上昇率が鈍化し、RBNZのインフレ目標(+1〜3%)を8四半期連続で下回ると予想されています。

RBNZの今年3月と8月の利下げは、インフレ圧力の弱さやインフレ期待の低下が理由でした。RBNZは前回9月22日の会合で政策金利を2.00%に据え置いたものの、「われわれの現在の予想や想定は、将来のインフレ率が目標レンジの中央付近で確実に落ち着くようにするために、追加の政策緩和が必要になることを示唆している」と表明、追加利下げの可能性を示しました。

市場では、RBNZは次回11月10日の会合で追加利下げを決定するとの見方が有力。市場の金融政策見通しを反映するOIS(翌日物金利スワップ)では、11月の会合で0.25%の利下げが行われる確率が86.9%織り込まれています(10月14日時点)。

OISを参考にすると、11月の利下げは、かなり織り込まれたと見ることができそうです。それでも、7-9月期のCPIが弱ければ、11月の利下げの可能性が強く意識されることで、NZドルが軟化する可能性はあります。一方、CPIが強ければ、11月利下げ観測が後退し、NZドルが上昇しそうです。RBNZは8月の金融政策報告で、7-9月期のCPIは前年比+0.2%との見通しを示したことから、+0.2%が強弱の目安になりそうです。


(出所:Bloombergより作成)

(アナリスト 八代和也)

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