市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/10/12 14:41ポンドが大幅反発、豪ドルも上昇。トルコ中銀は来週の会合で単純化をさらに進めるか?

[レビュー]

12日東京時間の外国為替市場では、ポンドが反発。ポンド/円は一時127円台半ばへと値を上げ、昨日(11日)NY終値の125.50円から大幅に上昇しました。英国のメイ首相がEU(欧州連合)単一市場へのアクセスを重視する「ソフトブレグジット」の姿勢をとるのでは?との観測が背景です。EU単一市場へのアクセスよりも移民流入の制限を優先する「ハードブレグジット」への懸念からポンド売りが加速しており、ポンドは昨日(11日)、対米ドルで31年ぶりの安値を更新、対ユーロで6年7か月ぶりの安値をつけました。

豪ドルも堅調に推移。一時、豪ドル/円は78円台半ば、豪ドル/米ドルは0.75米ドル台後半へと上昇しました。豪州の10月ウエストパック消費者信頼感指数が9月の101.4から102.4へ上昇したほか、豪国債の堅調な応札結果が支援材料となりました。2047年償還の豪国債は、予想(約20億〜30億豪ドル)を上回る130億豪ドルを超える応札がありました。

豪ドルの上昇にけん引されて、NZドルも上昇しました。


[これからの展開]

3日に発表されたトルコの9月CPI(消費者物価指数)は前年比+7.28%、食品とエネルギーを除いたコアCPIは同+7.69%でした。TCMB(トルコ中銀)のインフレ目標(+5%)を上回ったものの、CPIは8月の+8.05%、コアCPIは同+8.41%から鈍化、それぞれ昨年8月、昨年7月以来の低い伸びとなりました。

TCMBは、3つの政策金利を最終的に一本化する「単純化」を今年3月に開始。9月まで7会合連続で翌日物貸出金利を引き下げる一方、1週間物レポ金利(主要政策金利)や翌日物借入金利を据え置きました。現在の政策金利は、1週間物レポ金利が7.50%、翌日物借入金利が7.25%、翌日物貸出金利が8.25%です。

TCMBの9月会合の議事録では、単純化のペースとタイミングは、インフレや金融安定に影響を与える動向次第とされました。CPIやコアCPI上昇率が9月に鈍化したことによって、TCMBは単純化を進めやすくなったとみられます。TCMBは来週10月20日の会合で単純化をさらに進めて、翌日物貸出金利を引き下げそうです。

3つの政策金利が接近するなか、市場の関心は今後、TCMBがこれまで動かさなかった1週間物レポ金利(主要政策金利)や翌日物借入金利をどうするのか?に移っていく可能性があります。

(アナリスト 八代和也)

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