市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/10/10 16:22豪ドルはレンジプレイ、NZドルは押し目買いがワークしそう?

[レビュー]

10日東京時間の外国為替市場では、ドル/円相場がじり安の展開となり、先週末の安値を割り込み、一時102円70銭台を付ける展開となっています。

豪ドル・NZドルは、対円相場ではドル/円同様週明けスタート時に比べてじり安の展開となり、豪ドル/円は78.06円まで、NZドル/円は73.53円までやや下押ししています。

オセアニア通貨の対ドル相場はまちまちで、豪ドル/米ドルはほぼ横ばい基調で推移する一方で、NZドル/米ドルはやや下押し基調となっています。

一方、注目された第2回の米大統領候補TV討論会では、当初予想された通り、互いの中傷・非難で溢れた泥仕合となりました。

日本時間午前10時にスタートした討論会ですが、両候補とも恒例である冒頭の握手を拒否し、クリントン候補は先般表沙汰になったトランプ氏の女性蔑視発言を槍玉に挙げ、一方のトランプ氏はクリントン候補の私用メール問題や夫であるビル・クリントン氏に対する“口撃”が続きました。

トランプ氏は先の女性蔑視発言について改めて謝罪しましたが、あくまで“locker room talk”(内輪の下品な話)との弁明に終始し、「あなたの夫はもっと下品だ」との開き直りとも思える発言も。

最後は、質問者が共に相手の非難・中傷ばかりではなく、互いの美点を述べて欲しいとの要望をしたことで、最後の5分間だけは多少品位のある討論会となり得ましたが、先の第1回目の討論会同様、具体的な政策について言及する場面は少ないまま終了する結果となりました。


[これからの展開]

本日は米国市場がコロンブスデー、カナダ市場がサンクスギビングデー(感謝祭)ということもあり、動意に欠ける相場展開が継続しそうです。

本日の第2回大統領候補TV討論会の内容が相場に与える影響は限定的なものとなりそうですが、先のトランプ氏による女性蔑視発言に伴い共和党内部が大混乱しており、事の進展によっては副大統領候補である、マイク・ペンス氏が格上げされるのではないかとの憶測も。

共和党の重鎮であるマケイン上院議員もトランプ氏不支持を表明しており、その他でも“パパ”ブッシュ元大統領やライス元国務長官、またアーミテージ元国務副長官といった共和党を代表する面々もトランプ氏不支持を表明するという異例の事態となっています。

本選挙まで1ヶ月を切る中で飛び出したこの醜聞は、別の意味で“オクトーバーサプライズ”となり得、来週19日の第3回大統領候補TV討論会までにさらなる波乱が発生する可能性もあり、目が離せそうにありません。

そんな中、オセアニア通貨である豪ドル、NZドルともに、足もとでの主体的な材料は乏しく、概ねドルの動きに対しての副次的動向がメインとなりそうです。

豪ドルは対円・対ドルともにレンジ相場の様相を示唆しており、豪ドル/円は21日ボリンジャーバンドの±2σラインである76.00〜79.00円をメインレンジとして、また豪ドル/米ドルも同じく同バンドの±2σラインである0.7460〜0.7720ドルが当面のメインレンジとなりそうです。

NZドル/米ドルでは、ローソク足(週足)が21週ボリンジャーバンド付近まで下落しており、やや方向性を失っているような状況に。ただし、下値は限定的と見て、押し目買い方針がワークしそうです。

(チーフアナリスト 津田隆光)

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