市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/10/07 15:45ポンド急落し、対ドルで31年、対円で4年ぶり安値を記録。21時30分の米雇用統計に注目!

[レビュー]

7日東京時間の外国為替市場では、ポンドが急落。対米ドルで1985年以来31年ぶりの安値を更新し、対円(ポンド/円)も一時124円台と4年ぶりの安値をつけました。ポンド急落の背景として、英国のEU(欧州連合)離脱をめぐるオランド仏大統領の発言や誤発注、アルゴリズム取引などの見方があるようです。英FT(フィナンシャル・タイムズ)紙は、オランド仏大統領が英国のEU離脱に追随する国が出ないように、EU基本原則に忠実かつ厳格に離脱交渉を進めるべきとの見解を示したと報じました。

一方、米ドルは堅調に推移。一時、ユーロ/ドルは1.1109ドル、豪ドル/米ドルは0.7560ドル、NZドル/米ドルは0.7125ドルへと下落しました。対ポンドでの米ドル買いが、対ユーロや対豪ドル、対NZドルに波及しました。


[これからの展開]

本日(7日)21時30分(日本時間)、米国の9月雇用統計が発表されます。為替市場の主役は東京時間の「ポンド」から「米ドル(米雇用統計)」に移りそうです。

米FRB(連邦準備理事会)には「物価の安定」のほか、「雇用の最大化」の責務もあるため、雇用統計はFRBの金融政策決定に大きな影響を与えると言われます。米国の雇用統計は、市場で最も注目される経済指標のひとつです。

FRB当局者が相次いで利上げに前向きな姿勢を示したことや、米国の堅調な経済指標を背景に、市場ではFRBの年内利上げ観測が高まり、それが今週の米ドル上昇の原動力でした。

今回の雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数が前月比17.2万人増、失業率が4.9%。雇用統計が堅調な結果になれば、FRBの年内利上げ観測が高まるとみられます。米ドルが買われて、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルは下落する可能性があります。反対に弱い結果になれば、FRBの年内利上げ観測が後退し、米ドルが売られるかもしれません。豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルは上昇する可能性があります。クロス円である豪ドル/円やNZドル/円は、米ドル主導の相場展開では、明確な方向感が出にくいかもしれません。

市場の金融政策見通しを反映するFF金利先物では、FRBが年内に利上げを行う確率が6日時点で63.6%織り込まれています。

(アナリスト 八代和也)

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