市場調査部エクスプレス オセアニア・レポート

2016/10/06 16:41SARB(南ア準備銀)総裁、政策金利を当面据え置くことを改めて示唆

[レビュー]

6日東京時間の外国為替市場では、豪ドルが軟調に推移。一時、豪ドル/円は78.46円、豪ドル/米ドルは0.7576米ドルへと下落しました。豪州の8月貿易収支は20.1億豪ドルの赤字でした。赤字額は市場予想の23億豪ドルより少なかったものの、豪ドルの上昇要因とはなりませんでした。


[これからの展開]

SARB(南アフリカ準備銀行)のクガニャゴ総裁は5日、金融政策に関して「成長とインフレのバランスをうまくとる必要がある」と述べました。

クガニャゴ総裁は、南アフリカ経済の弱さを認識しているとする一方、「インフレ期待が抑制されなければ、SARBは政策金利に関してより厳しい措置を講じざるを得ない可能性がある」と指摘しました。

米FRB(連邦準備理事会)の利上げについては、「新興国市場からの資本流出や通貨の再調整を招く可能性がある」としながらも、「SARBはFRBといちいち比較して行動しない」と発言。FRBの利上げにSARBが追随するとは限らないことを明言しました。

ランドについては、「現時点で過小評価されている」と指摘。「昨年12月以降のランドの大きな変動は、特異な要因が原因」とし、南アフリカには多くの政治的ノイズがあり、政治的ノイズは投資家が望む確実性を低下させるとの見解を示しました。

インフレ圧力に対応するため、SARBは2014年7月以降、計1.50%の利上げを実施。ただ、直近3会合(今年5、7、9月)は政策金利を7.00%に据え置きました。

SARB当局者は政策金利を据え置きながらも、利上げサイクルは終わっていないとの見解を示してきましたが、9月22日の政策会合を境に見解が変化。利上げが最終局面にあることを相次いで示唆しました。クガニャゴ総裁やミネレ副総裁は、それぞれ10月4日と9月27日に「SARBの引き締め(=利上げ)サイクルは終わりに近い可能性がある」と述べました。クガニャゴ総裁やミネレ副総裁は一方で、利下げのハードルは非常に高いとの見解を示しており、現時点で利下げは選択肢に含まれていないようです。

SARBの次回政策会合は11月24日です。取り巻く環境に大きな変化がなければ、政策金利は11月も据え置かれそうです。

(アナリスト 八代和也)

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